私が結婚式をしなかった理由
私たちは結婚式をしていない。
したいと思わなかった。というのが
一番近い理由かもしれない。
夫はどう思っていたかわからないけど
多分私が望めば「いいよ」と言ったかもしれない。
そもそも、結婚式に私は興味があったんだろうか?
あったけどなくなったのか?
そもそもなかったのか?
20そこそこの時に付き合っていた恋人と
結婚の話が持ち上がった時に
ゼクシィ的なものを購入して
ちょっと夢を見てみようと思ったけど
あまり心が踊らなかったなぁ、そういえば。
美しいウエディングドレスを見ているのは
とても心地が良かったが、
それを着たいか?と言われればそうでもなかった。
子供の頃にお姫様になりたいと思ったことは
一度もなくて
ディズニー的なひらひらキラキラお姫様に
全く興味を持たず
強いていうならあんみつ姫はいいなと思った。
しかし、風呂敷を腰に巻いたりしていたので
長いスカートには興味があった模様。
リボンやレースは見るのは好きだったが
それを身につけたいと思ったことはなかった(と思う)
当然そんな私が
大人になったから「はい!ウエディングドレス着たいです!」
となることもなく
結婚した時も結婚式の話すら
夫婦間で行わなかった。
まず、これまで幾度度なく参列した結婚式を思い出しても
どうしても自分が主賓になりたいとは思わなかった。
結婚式をする人を否定してるんじゃなくて
私が個人的にそう思っている
ということで悪しからず。
指輪の交換だとか、
面識もないおじさんを前に
クリスチャンでもない
神道でもないのに
その時だけの儀式を執り行うとか
暗い中、照明を当てられて
各テーブルにキャンドルを点けて回るとか
ケーキを誰かの掛け声きっかけに
夫と一緒にスイーっっと切るとか
誰かに余興を頼むとか
お父さんとお母さんに
わざわざ自分の思っていることを
他人に手紙という形で聴かせるとか
そういうのを想像するだけで
「無理やん」
ってなってただけなのだ。
両親は当然私の花嫁姿を見たがっていたが
「そんなことを喜ぶ子供だったら
君たちも育て方に苦労はしなかっただろう?」と
謎に説得が効いたりもした。
だけど、結婚して20年近くなるが
ここのところちょこっとだけ考えが変わってきた。
私は自分ごとに「他人を巻き込む」とか
「他人に晴れ姿を見てもらう」ことが
たいそう嫌だっただけであって
夫との節目は何らかの形で
記憶に残したいと思ってることに気づいた。
「結婚式」という固定概念が
私にいろんな思いを湧き上がらせたけど
それも自分流に創作すればいいんだもんね。
機会があれば
私たちの結婚式は
してみようかな〜と思い始めている。