歴史的出来事・パンデミックを経験したからこそ信じられるようになった『戦国時代』
僕は今、毛利輝元を主人公とした連続ドラマの脚本を書いているんですけど、だけどついさっきまで戦国時代を信じていなかったんです。
でも戦も切腹も確かにあった事実です。
そういう事実を物語としてドラマとして楽しみ過ぎた僕は、学校の授業でさえ歴史をフィクション的に見てしまって、自分が生きている今と繋がってるという実感がありませんでした。
ですがコロナ禍を経験して『ああ、ありえないような事もありえるんだな』『どんなに突拍子もない事でも人間は慣れるんだな』と思って、『だったら切腹も戦も、きっと慣れたんだろうな』『コロナ禍の生活だって一年足らずで慣れたんだから、二年三年と続くうちに慣れていったんだろうなきっと……』
そう考えるようになりました。
当たり前はけっこうアッサリ変わるし、それこそ歴史を見る限り日本人は特に変わりやすくて、変化を嫌いがちなくせに、何か大きな力が加わるとアッサリ変わる。
そんな僕たち日本人ですが、それでも変わらず、薄れてしまったかもしれないけど変わってはいない事。それを見極めていけたらなと思います。
それこそが唯一戦国時代と現代を繋ぐわけですからね。たぶん。
時代が変わった今だからこそ、時代の連続性を確かめられるなんて、今の今まで思いもしませんでしたが、白は黒の中でこそ一番目立つという事でしょうか。良い勉強になりました。
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