小的円治 / こまと えんじ

小的円治 / こまと えんじ

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  • スキな曲の紹介

    僕の好きな曲を紹介しています。  好きなものは隙になります。なのであまり好きなものについて話すのは好きではありません。しかし それは臆病というやつで、そんな事では誰と親しくなる事もできないと思い、こうして練習するのです。

最近の記事

泣く事は信号、物語は媒体――感動して泣くのは社会的で本能的、泣かずに考えるのは個人的で理性的。

 お久しぶりです。円治です。  突然ですが、ドラマとは基本的に観賞者を想定して作られるものかと思います。  そういう商品開発的な目線に気付けたのはつい最近の事ですが、素人の脚本家が考えすぎても仕方のない話なので、今はここにまとめて、おしまいという事にしようと思います。 1.物語とは、状況とそこに至る過程を他人と共有するための媒体である。 2.泣く事とは、共有させるべき状況とそこに至る過程を体験した個体に色を付け、共有させるための信号である。  つまり、人は泣いてしまう

    • ネガティブな気持ちを掻き出した

       全く勉強に打ち込めなかった僕だけど、国語は得意だった。  古典・漢文チンプンカンプンでも国語の偏差値は70を超えた事があった。  はっきりと数字を覚えていないあたり、やっぱり勉強に関心なかったんだろう。  しかしそれでも、70を超えていたというのは覚えている。僕は国語が得意だという自負がある。  いな、あった。  今はもうない。  まず書くのは駄目だ。  少なくとも天賦の才はない。  そして受け取る方に至っては全般的に駄目かもしれない。  思えば人の名前を覚え

      • 戦のシーンが想像できない

         お久しぶりです。  ただの谷間に落ちてしまった小的です。  端的に言って、なかなか筆が進みません。  ですが文章を書く事は好きなので、ここで白状します。  書いてるうちに解決策を閃いたら御の字。何の解決にもならず、やたら長ったらしい謝罪文となってしまっても、まあ よし。だって どうせ誰も見ていないのだから!  というわけで――まず、どこで躓いているのか。  これは明白です。  話の流れや登場人物の成長などは粗方できあがっているのですが、戦のシーンが空白のままなのです。

        •  お久しぶりです。読書の谷間から這い上がりつつある小的です。谷と言っても読書ですから、それなりに楽しい日々でした。けどさすがに、そろそろ山を作って日の目を見たいと思います。読書の谷で蓄えた栄養たっぷりの土でもって、立派な山を築きます。  と、ここに何度目かの決意表明をいたします。

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        • スキな曲の紹介
          7本

        記事

          「子どものうちに」「脳が柔らかいうちに」 とは こういう事か!

           ズバリ「知識がないうちに」という事です。  例えば、子どもの頃に好きだったアニメを自分の子どもに観せた場合。  その子が小さければ見続けてくれる可能性が高い。だけど大きくて、もう既に自分世代のアニメを知っていれば見続けてくれるどころか、見てくれる可能性すら低い。  現に、僕は小さい頃にガンダムを観ていたから、周りから「古臭い」とか「絵柄が……」とか「作画が……」とか言われてもガンダムを観ますし、そこから広がって70年代80年代のアニメも観ます。観れます!  デビルマンの変

          「子どものうちに」「脳が柔らかいうちに」 とは こういう事か!

          歴史ドラマを書く難しさ

          「例の脚本、結局まだ一本も上がっていないじゃないか」  そうお思いの方がいてくれるのかどうかすら怪しいところなのですが、その理由を説明させていただこうと思います。言い訳させてください。 ○脚本ができていない理由 というのも――  この記事で書いたように、僕は今まで歴史をドラマ的に見ていた節があり、もっと日常的で、今の僕たちと地続きである事を考えられずにいました。  だからこそ「今回の脚本はより日常的にしたい」「ドラマチックな部分と日常的な部分を滑らかに繋ぐものにしたい」と

          歴史ドラマを書く難しさ

          『 なんば歩き 』 はデタラメか

          ○ 『 なんば歩き 』 とは 日本人の歩き方として、江戸時代以前に存在していたとされるもの。 ○ 『 なんば歩き 』 はデタラメか いわゆる『なんば歩き』はあったと思う。  西南戦争において、明治政府軍は足が遅すぎて薩摩藩士に撫で斬りにされたとか、 肩と腰がねじれていない歩き方をしている絵とか、こういう証拠らしいものだけだと信じきれなかった。  それくらいに僕は今の歩き方が当たり前だった。  だけど少し考えてみると、これとは別に、僕には実感できる根拠があった。 ○根拠

          『 なんば歩き 』 はデタラメか

          毎日 好きな曲 『 戦場のボーイズ・ライフ 』 7日目(最終回)

          ○楽曲情報曲名 戦場のボーイズ・ライフ(ボーイズ・ライフpt.2:愛はメッセージ) 作詞 小沢健二 作曲 小沢健二 歌唱 小沢健二 ●『 戦場のボーイズ・ライフ 』 考察・曲名  この曲は『戦場のボーイズ・ライフ(ボーイズ・ライフpt.2:愛はメッセージ)』  じゃあ『pt.1』は何なのかというと、それは『ドアをノックするのは誰だ?』です。 『ドアをノックするのは誰だ?(ボーイズ・ライフpt.1:クリスマス・ストーリー)』てす。  先に『pt.2』を書いてるあたり、この企

          毎日 好きな曲 『 戦場のボーイズ・ライフ 』 7日目(最終回)

          毎日 好きな曲 『 Kick & Loud 』 6日目

          ○楽曲情報曲名 Kick & Loud 作詞 Ken & Sho 作曲 Towa Tei 歌唱 GEISHA GIRLS ●『 Kick & Loud 』 考察・歌詞  歌詞についてはよく分かりませんが、『森岡のオッサン』はダウンタウンの知り合いがモデル、みたいな話をどこかで読んだ気がします。 ・韻  韻の方もちゃんと考えた事がありません。  カッコよさから たまに聴くんですけど、深く知ろうとした事はありません。ハマったら性格 変わっちゃいそうな感じがして、怖くて……

          毎日 好きな曲 『 Kick & Loud 』 6日目

          毎日 好きな曲 『 ブルドッグ 』 5日目

          ○楽曲情報曲名 ブルドッグ 作詞 伊藤アキラ 作曲 都倉俊一 歌唱 フォーリーブス ●『 ブルドッグ 』・歌詞    さて『にっちもさっちもどうにもブルドッグ』とは。  いきなりだと意味不明ですよね。  でも僕はちゃんと意味があると思っています。 「何をどんだけやったって、結局んとこオレはブルドッグなんだよ」  そういう意味だと思います。  ブルドッグとは、18世紀ごろの英国で雄牛(ブル)と犬を戦わせる牛いじめ(英: bullbaiting)という見世物が流行し、牛に対

          毎日 好きな曲 『 ブルドッグ 』 5日目

          毎日 好きな曲 『 ミツアキTVラップ 』 4日目

          ○楽曲情報曲名 ミツアキTVラップ 作詞 瀬戸弘司 作詞 松本光昭 作曲 瀬戸弘司 作曲 松本光昭 歌唱 松本光明 (作詞者・作曲者については筆者の予想) ●『 ミツアキTVラップ 』解説・歌詞  全文ではなく、お気に入り箇所のみ抜粋しています。また、僕がこの曲と出会ったのは思春期真っ只中の頃なので、思春期ブーストがかかっているかもしれません。  これはどういう意味でしょう。 「『ハン』で押韻するためだ。ただそれだけの理由だ」と言われればそれまでですが、それでも「半々

          毎日 好きな曲 『 ミツアキTVラップ 』 4日目

          毎日 好きな曲 『 鉄道唱歌 』 3日目

          ○楽曲情報曲名 鉄道唱歌 作詞 大和田建樹 作曲 多梅稚 作曲 上真行 (下の動画は多梅稚の作曲です) ●『 鉄道唱歌 』 解説・歌詞  この曲に限っては歌詞の解説などできません。長すぎです。  なので曲全体の解説をしようと思います。 ・『 鉄道唱歌 』とは  こんな大それた事は僕の手には負えませんし、今さら僕が何を付け足す事もできません。詳しくはWikipediaなどをご覧ください。  ここでは簡単に「まるで鉄道で旅をするかのように日本の名所旧跡などを辿るのです」

          毎日 好きな曲 『 鉄道唱歌 』 3日目

          毎日 好きな曲 『 ひとり占い 』 2日目

          ○楽曲情報曲名 ひとり占い 作詞 さだまさし 作曲 さだまさし 歌唱 グレープ ●『 ひとり占い 』考察・歌詞   「死んでるのかな?」と思った僕はさだまさしを暗く見すぎていますね。冷淡とか、そういう意味の冷たさでしょう。 「夢が叶わなかった」でも「夢を諦めた」でもなく、 『置き忘れて来た』  この表現、大好きです。  叶わなかった夢の最期はこういう事だと思います。  よく言うじゃないですか。 「夢なんか捨てろ」とか『そんな夢とうの昔に諦めた』とか。  でも夢って実際

          毎日 好きな曲 『 ひとり占い 』 2日目

          毎日 好きな曲 『 back to back 』 1日目

          ○楽曲情報曲名 back to back 作詞 小沢健二 作曲 小沢健二 歌唱 小沢健二 ○説明屋さんじゃありません はじめに、オザケンファンの皆さん、誤解しないでください。僕は説明屋さんじゃありません。  というのも、いつだったかオザケンは『説明屋さんがやってくる』という話をしていたんです。案外あるオザケンの理屈パートです。もしくは小沢健二の理屈パートかもしれませんが――。  とにかく その話の中で、オザケンは「人が楽しんでるところに説明を持ってくるのって無粋だよね」「

          毎日 好きな曲 『 back to back 』 1日目

          『僕たち日本人の排他性と見立ての文化』 〜彼らを日本人として見立てられるか〜

           僕たちにはハロウィン・クリスマス・大晦日の並びがあって、そのせいで外国人や異なる文化に対して鷹揚な民族だと言われるけれど、全然そんな事はないと思う。決して来るもの拒まずではなく、来る者もてなし 取るもの選ぶ。それが僕たち。やっぱり排他的な島国 日本。  それともう一つ、僕たちには見立てて楽しむという文化がある。  ないものをあるとして楽しむのだ。マンガもアニメも、嘘を信じて楽しむものだし、ないものをあると思い込める力がなければ没入できない。  実写ドラマと比べれば明らかに

          『僕たち日本人の排他性と見立ての文化』 〜彼らを日本人として見立てられるか〜

          歴史的出来事・パンデミックを経験したからこそ信じられるようになった『戦国時代』

           僕は今、毛利輝元を主人公とした連続ドラマの脚本を書いているんですけど、だけどついさっきまで戦国時代を信じていなかったんです。  でも戦も切腹も確かにあった事実です。  そういう事実を物語としてドラマとして楽しみ過ぎた僕は、学校の授業でさえ歴史をフィクション的に見てしまって、自分が生きている今と繋がってるという実感がありませんでした。  ですがコロナ禍を経験して『ああ、ありえないような事もありえるんだな』『どんなに突拍子もない事でも人間は慣れるんだな』と思って、『だった

          歴史的出来事・パンデミックを経験したからこそ信じられるようになった『戦国時代』