毎日 好きな曲 『 戦場のボーイズ・ライフ 』 7日目(最終回)
○楽曲情報
曲名 戦場のボーイズ・ライフ(ボーイズ・ライフpt.2:愛はメッセージ)
作詞 小沢健二
作曲 小沢健二
歌唱 小沢健二
●『 戦場のボーイズ・ライフ 』 考察
・曲名
この曲は『戦場のボーイズ・ライフ(ボーイズ・ライフpt.2:愛はメッセージ)』
じゃあ『pt.1』は何なのかというと、それは『ドアをノックするのは誰だ?』です。
『ドアをノックするのは誰だ?(ボーイズ・ライフpt.1:クリスマス・ストーリー)』てす。
先に『pt.2』を書いてるあたり、この企画の緩さがバレますね。
・歌詞
『続きをもっと聞かせて』という事は、『この愛』は主人公のものではなさそうです。
あるいは『(僕の)この愛はメッセージ』だから返事を聞かせて、という意味かもしれません。
前半の二文は普遍的ですが、後半は戦場と、それに全く影響されない星が歌われます。
しかしこの星、『ラッキースター』です。
今の今まで「幸運のお星さま」みたいな意味だと思っていたのですが、調べてみるとラッキースターというのは折り紙で作った星を指すようなのです。
ロザリオはカトリック教会において聖母マリアへの祈り(アヴェ・マリア)を繰り返し唱える際に用いる数珠状の祈りの用具、およびその祈りのことである(Wikipediaより)。
用具としてのロザリオなのか、祈りそのものとしてのロザリオなのか。いずれにせよ、人はみな心の奥にロザリオをそっと隠しているといいます。
そして主人公も僕たちも戦場にあり、しかし主人公は『涙なんてすぐ乾くはずさ!』と――
そう言って僕らを先導します。
ここは戦場です。いつ伝えられなくなるか分かりません。伝えられるうちに思いっきり伝えてなくちゃいけません。
『勝つと信じたい』
僕たちを引っ張ってくれている主人公も、本当は不安なのかもしれません。少なくとも勝ちを確信しているわけではないようです。
『勝つと信じたい』から『何度も君の名前を呼ぶ』とはどういう理屈でしょうか。
『この愛はメッセージ』『僕にとって祈り』と続いているので『君』というのが『神様』なのでしょうか、それとも『君』は大切な人で、その人を守るためにも自分たちは勝つ――そうやって自信を鼓舞しているのでしょうか。
いずれにせよ、『君』は戦場に射す光です。
すごくハードなSOULとは、固い決心――とも考えられますが、僕はこうも考えています。
いつだって俺たちの魂は強く結束しているんだ。死なばもろともで地獄に落ちるのも覚悟しているんだ!
主人公はそう言ってるのではないでしょうか。
しかしあくまでも、それは主人公の思い。
僕たち『Boys』は『Come on』と呼ばれています。
怖気づいてはいけません! いっそ地獄まで行く勢いで! 勇気を出して! とにかく前に進まなければ始まらないんです。
例え暗闇の中にいても、そんな今だからこそ、信じきれない今だからこそ、挑戦し続けて力強く歩かなくちゃいけない。
・韻
すみません。
眠たいのでなしです。
ごめんなさい。
ですが歌詞の解説は手抜きじゃありませんよ。あれでいいんです。下に蛇足じゃないものがありますし。
○蛇足
・これは蛇足ではない
『戦場のボーイズライフ』が発売されたのは1995年5月17日。1995年は、のちにオザケンが『長く寒い冬』として歌った年です。
1月17日に阪神淡路大震災、3月20日に地下鉄サリン事件があった年です。
それを思うと、この歌は大きく深い悲しみから立ち上がるような、立ち上がるために僕らを引っ張ってくれるような、そんな歌に聞こえます。この歌はオザケンから僕らに対する愛のメッセージではないかと思います。
そして僕にとってこの曲は、
「小沢健二に続き、そして抜かしてしまうぐらいの勢いで、自分も前に進まなければ」と思わせてくれる曲です。
愛のメッセージが途切れる事なく続くよう祈ります。
・蛇足
『ラッキースター』の事とか、とても中途半端に終わっている事もありますが、忘れているわけじゃありません。これでも僕が伝えたい事は伝わると思っていますし、ああやって消化不良になるものが残った方が皆さんに曲を聴いてもらえると考えているんです。
「そもそも曲を聴いてから読んでんだよ!」という方もいるでしょうし、というか そもそも取り上げた曲を知らないという人は読んでいないかもしれませんけどね。
・これが最終回です
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