ご縁がもたらした、次の一歩
「縁は異なもの味なもの」という言葉がある。
本来は男女の縁を意味する言葉だけれど、最近では「思いもよらないご縁」についても使われるようになっている。
この週末、物事が進むときは一気に起こり、その起点はご縁だった、という経験をした。
何気ないひと言から始まって、OKが出た途端に各自が自分が提供できることについて話し出す。
・現状の課題
・やりたいこと
・目標地点
わずかな時間でいろんなことが決まり、たぶん今週から少しずつ形になっていく。
“個”の時代において重要視されるのは、個人の知見やスキルだといわれている。人生100年時代だから二毛作では足りないとか、自分のタグは3つはあった方がいいとか。
分かってはいても、自分の価値を客観的にみるのは難しい。自分にできることなんて大したことじゃないという思いも強いし、根っからのネガティヴ思考では「できないこと」への劣等感も強くなる。
それでも、自由にアイディアを出しあえる場所だから、気負わずに発言することができた。
否定されないという心理的な安心は、突破力を生むのだと思う。
週末に観た映画「アメリカン・アニマルズ」が、ちょうどそんな話だった。
アメリカの大学生2人が、退屈でくだらない日常を変え、特別な人間になりたいと、ある計画を練る。地図を作り、必要な物を揃え、移動タイムを測る。そんな様子は、「楽しい旅行計画」に浮かれているようで微笑ましい。ただ、彼らが実行したことは犯罪だったのだけれど。
実現可能性を考えずにアイディアを語り合うのは楽しい。でもそれを形にするには困難がともなう。
なのに、わたしも一歩踏み出してしまった!
わたしはかなりの人見知りだ。少し話ができるまでには半年以上かかる。おまけに遠慮してしまうタイプなので、言い出しっぺになるのもハードルが高い。
負担は大きいと思うし、勉強しないといけないことも増える。プレッシャーもある。
それでも、いま。
最高に楽しみな未来が見える。
令和のはじめに、これまでの自分ではできなかった一歩を踏み出した。仲間と一緒にやりたいことができる。ご縁を大切にしたいと心から思った雨の週末だった。