介護と自分 続き
専門学校を卒業してから初めて就職した場所は高齢者総合福祉施設でした。ここは特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスが融合した老人ホームです。
ここで特別養護老人ホームとはなんぞや、ショートステイとは?デイサービスって?
と思われた方にちょっとばかり簡単に説明します。
まずは特別養護老人ホームについて、
介護が必要な方に対して生活の場と介護を提供する施設です。食事、排泄、入浴などの基本動作に加えレクリエーションや季節に応じた行事を提供しています。
ショートステイとは家で介護をされてる方の介護負担軽減や行事の参加で介護できない場合の宿泊施設として使用されます。基本的には介護の提供ですが、在宅で生活される利用者さんが来られるので、家での生活にできるだけ寄り添う形で介護をします。
デイサービスは家から通いながら基本的介護を提供します。レクリエーション、入浴を主に提供しています。
ここで特別養護老人ホームに1年、ショートステイに半年働かせて頂きました。ここでは介護技術やお年寄りに対してのコミュニケーションを学びました。短いのもあってか、10年以上前のことなので思い出せないのか、あまり大変だったなと感じることがありませんでした。利用者様やスタッフに恵まれていたからかもしれません。
次に老人保健施設に就職しました。
老人保健施設とは特別養護老人ホームと違い、リハビリの提供があります。基本的には3ヶ月の入所が目安に別の施設の入所のつなぎや在宅復帰を目指す施設となっています。
ここでは介護技術のいろはを学ぶことができました。
高齢者施設では利用者さんの安全、安心が一番ですが、自分たちの健康も自分たちで守らなければなりません。介護者にとって生命線といっても過言ではない病気、それは腰痛です。ひどい場合、ヘルニアにまでなって介護から離れなければならなくなった人もいるほどです。
介護ではボディメカニクスという専門用語があります。これは腰痛予防に特化した身体の動きのことで、主に移乗(ベッド⇔車椅子)やオムツ交換などに使われます。
この学びがあることで慢性的な腰痛に悩むことなく介護を続けていけるのだと思います。
ここでは約5年勤めました。
そして、物語は現在の職場に続きますがそれはまた、別の機会にします。