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そろそろ諦めないといけないなあと思い

ちょうど今
「一生に一度は、映画館でジブリを。」というコピーのもと全国でスタジオジブリ4作品が劇場上映されている。
この前どうしようもなく悶々とした時、1人でふらっと見に行った。

「千と千尋の神隠し」「ナウシカ」の2本立てを楽しみ、こいつは家で見ているのかとギョッとされるほどオイオイと泣いた。

昔はよく分からなかったセリフ、昔は共感出来なかった行動、昔は嫌いだったキャラクター、初めて見るように感情が動き、どこかしこも泣いていた。

私は自分でも心底面倒くさいと感じる人間で、プライドは低いようで高く、常に笑っているようで笑っておらず、軽快なようで泥の塊である。
歳をとるほどにこだわりが強くなり、動きづらくなっている。許せない部分や気になること、少しの違和感に気付きすぎてしまう。しかも年々それを受け流すことが出来なくなっている。
(逆に言えば、自分の輪郭や守備範囲、感覚の種類が昔より明確になっている気はするし、危険な要素から回避しやすくはなったが。)


「千と千尋の神隠し」の中で、千は人に感謝することを覚え、一生懸命仕事をする大切さを学び、自分の欲しいものをきちんと理解してまっすぐ行動するようになる。それを見た時、なんて自分は醜いのかと、なんてこの子は素敵なんだとまた泣けた。今の自分に欠けているのは「感謝」と「一生懸命」と「行動」だ。うまく出来ていない。

動けない、くるしい、周りが眩しい、ちょっと待って、待って下さい、と日々常に毎秒考えていて、
ここ数年抜け出せていないのも自分が一番よく知っている。

今日ふと、欲望と煩悩を食べて膨れ上がったカオナシを思い出して、
「あ、あれだ」と思った。
無我夢中でひたすらに作っていた時期、一番軽やかだったと思う。体も頭も軽く、足も軽く、どこへでも行けた。あんなに軽かったのはきっと、どんどん出していたからだ。
私は今それが足りない。膨れ上がっている。出さないと。

ということで今日からnoteを始めてみた。

誰にも向けないように、自分のためだけに書くと決めておかないと。
人を感じるとまた取り繕ってしまう。
膨れ上がったカオナシがぽこぽこと吐き出してすっきりするように、私もゲロゲロと吐き出していくのじゃ。

始動じゃ〜

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