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子どもを産み育てることと自分の人生

私は今、34歳と8ヶ月。
32歳を超えたあたりから、ずっと自分の思考を支配していることがある。
どの方面に向けても炎上しそうなので誰にも相談できずに数年経とうとしているが、どうせ誰も読まない日記だし、そのまま書いてみようと思う。
妊娠・出産・育児について。

29歳で上京、31歳で結婚、2人暮らしになって6年。
夫は3歳年下で自分よりも若い感覚を持っている。というかザ・クリエイター自由人マンなので、むしろ同年代よりも若いのかもしれない。クリエイターというものはいつまでも若くて自由だ。(個人的な偏見も入るが、業界全体的に歳を取らない感じがする)

30歳を過ぎてから、私に「子ども」がチラつくようになった。
ずっと漠然と「子どもを産まねば」というゆるい呪いにかかっている。
女性にはリミットがあると聞く。おそらく本当にそうなのだろうし、でもたまに40歳を超えて健康に出産している話も聞いたりもする。
34歳と8ヶ月。
一般的に見てこれは遅めのタイミングだと思う。
漠然とした呪いが毎日思考を乗っ取っている。考えない日はない。

産まないといけない。
産むとどうなる?
私の時間は?やりたいことは?仕事は?
体は?気持ちは?
これからの毎日は?
責任は?お金は?遠くの両親は?

もちろん夫とも話さないわけではない。
「産みたいと思ってる、年齢的にも」
「そうだね、いつかは欲しいね」

自分の思考が乗っ取られるほど毎日怯えている時間のリミットを、彼はきっと一生味わうことはないだろう。
夫は優しく明るく良い人だ。何も悪くない。
ただ、毎秒自分が感じる、体への不安、時間への不安、気持ちの不安、人生の不安をどうにか分かってもらえないかと、この状況と変わってもらえないかと、泣けてくる時がよくある。
自由に仕事が選べて羨ましい。
今日も明日も、来年のことも自由に考えられて羨ましい。
一生を左右するリミットを感じない毎日に戻りたい。
ただこれを逃すと私は絶対に手に入れられない。
選ばないといけない。何と何から?
私は何が嫌で迷っているんだろう。

いつの時代も女性はこの壁に向かってきたのかもしれない。
仕事や体や気持ちの折り合いをつけて自分なりの選択をしてきたんだろう。
ここ数年ずっと苦しい。
夫婦で産むのはどうしたって私だ。
生物学的に仕方ない。
正直、私は何年も折り合いがつかない。

本当に産みたいのかと言われると最近は正直あんまり分からない。
産まないと後悔するんだろうなというぼんやりとした想いと、女性の制限時間だけが私の妊娠を決定事項にしている。

こう書くと、
産んでいる方々は「何も知らないくせに」と思うだろうし、産みたい方々は「贅沢なことを言いやがって」と思うかもしれない。
私は何も知らないのに何かの呪いにかかっている。
この呪いはなんなんだ。

でも今この時もリミットが迫る。
もう疲れた、助けてくれ。

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