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中年に夢を与える大逆転

M-1の「アナザーストーリー」をTverで見ました


優勝したのは、錦鯉。

北海道から上京したものの売れず、転落人生みたいな状態になっていた長谷川雅紀さん。

夜間アルバイトをするも、朝からギャンブルに行ってバイト代をふいにするような日々を過ごしていました。

それを拾ったのが渡邊隆さん。長谷川さんと出会ったことによって「この人のおもしろさを引き出そう」と言う創作意欲が湧いた。

長谷川さんは「錦鯉は、渡邊さんがいるから成り立っている」と言明しています。

お互いがお互いをリスペクトしあっている。

オズワルドは、漫才に対する真摯な姿勢がにじみ出ていました。喫茶店内で細かな調整を常に施していく様子が映っています

最終決戦で

決勝後、発表を見ているときの3組の表情がまちまちでおもしろい。

本気で優勝を目指していたオズワルドは、審査員の開票が進むにつれて残念そうな表情があらわれていきます

インディアンズからは、驚きの表情が。

そして錦鯉。

渡邊さんが驚きの表情を浮かべるのとは対照的に、長谷川さんの表情がまったく変わりません。「本当か。現実なのか」というような感じです。

まったく表情の変わらない長谷川さんに渡邊さんが抱きつきます。

今度は長谷川さんが泣き崩れました。

インディアンズの方も泣いていました。

収録が終わった後、決勝に残った仲間たちが拍手、肩を叩く、で祝福し、審査員も声をかけている姿を見て、私も涙が止まりませんでした。

あと、小峠さんが「トロフィーにさわってください」と錦鯉のお二人から言われたのをかたくなに拒否していたところに、プロ意識を感じました。

二人とも

やめるタイミングを失った

というニュアンスで、漫才界に残り続けた理由を語っています。

もちろん、この二人の生き方をそのままマネすることはできないし、二人とも独身だったから出来た業でもあると思います。

それでも。

あきらめずに続けていれば花が咲くかもしれない。

中年にも逆転のチャンスはあるのかもしれない。

そんな夢を見させてくれました。

私も、「やめるタイミングを失った」ような事を生業にしていますので。


ひとつの映画を見ているかのような作品(番組)です。





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東の京の田舎市民
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。