浮気なぼくら
私が小学6年の時。
「歌番組が歌謡曲ばかりでつまらん」とぼやいていた私に友人が勧めてくれたのが「YMO」と「RCサクセション」で、カセットテープを貸してくれた。驚いた。「こんな音楽があるのか」と。
とくに驚いたのはこれ。
父親から初めて小遣いをもらった。その額3,000円。「何か買いなさい」と言われ、さんざん悩んだ結果、YMOの「浮気なぼくら」を買った。
1円も手元に残らなかったので、「元を取る」意識でかなりの回数聞いた。
後にはSET(スーパーエキセントリックシアター)との共作である「サーヴィス」を買い、3人の個性が存分に活かされたコントに笑った。
「散開」後も坂本龍一さんの音楽はよく聞いていた。たぶん自分の人生の中で、坂本さんの作品をいちばん多く買ったと思う。
高校時代は楽譜本を買い、家にあった小さな電子ピアノで練習したこともあった。「弾けたらいいな」と思ったからだ。楽譜本を買ったのはこれだけだ。
なぜかうちの子まで一時期「メリークリスマスミスターローレンス」を練習していた。映画は見たことがないのだが。
世代を超えて、なにかひかれるものがあったのだろうと思う。
高校では下校時刻にこの曲がかかっていた。選んだ人、センスある。
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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。