なぜ、リハビリファームにビオトープが必要なのか?
リハビリファームにビオトープを作ろう。5月のリハビリファームのワークシヨップのテーマになっていますが、そもそも、ビオトープって何なのでしょうか?
ビオトープ(Biotop)とは、生命:ビオ(bio)+場所:トープ(topos)を合わせた造語で、様々な生き物が共生している生息域や空間のことを言います。
リハビリファームにはたくさんの野菜や植物があります。収穫だけを目的にしているのではないので、その場で過ごす楽しみ、野菜やハーブを見たり触れたりする楽しみを提供しています。
光ヶ丘病院では、リハビリテーションを軸とした「ひかりプロジェクト」を展開していくことが発表されました。地域のみなさんにとって、身近で安心できて 元気になる場所に。スタッフにとって、生き生きと誇りを持って働くことができる場所に。患者さんにとって、自分らしく 生き生きと過ごすことができる。それぞれが居心地よく繋がりを持てる場所にしたいと作られた「リハビリファーム」は、人々の暮らしや健康に寄り添う存在です。
リハビリテーション科の新人スタッフの研修は、「何故、病院で畑を作るのか?」。リハビリファームで実際にリハビリファーム ディレクターのヒロさんより話を聞きました。
リハビリファームを自然栽培で行い、無農薬でどうやって野菜を守るのか?
そこで提案されたのが、ビオトープです。ビオトープ作りに、新人スタッフたちも協力してくれることになりました。
池を作るとトンボの幼虫のヤゴが生まれます。トンボは肉食なので、野菜の葉っぱについてる虫を食べます。もう1つは、カエルが来ます。カエルも肉食なので、 夕方になると池に帰りますが、朝になると、池から出てきて、同じように野菜につく虫を食べます。そうやって、自然の環境をこの中に作ることで、いろいろな動物の力、生き物の力を借りて、野菜を守る。そのために、ここに池を作ることが大きな目的です。
池を作る時は最低でも30センチ掘りますが、それは縁が30センチであって、一番深いところは50センチ掘ってすり鉢状にします。それは、浅いところに暮らす生き物と、深いところに暮らす生き物がいるからです。水鳥が来ても、30センチほどの浅いところだと逃げる場所がないので食べられてしまいます。50センチくらい掘ると水鳥がきても深いところに逃げられるので、ほとんど食べられません。
また水温の問題があります。浅いところは水温が高く、深いところは水温は低くなります。温かいところが好きな生き物は高いところに、低いところが好きな生き物は低いところに行きます。このように池の中にいろんな環境を作ります。
いよいよ、作業開始です
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