シリーズDで10億元を調達した中国No.1ゲーム実況中継の斗鱼(Douyu)とは?~中国ライブ業界レポートから~

中国No.1のゲーム実況中継として有名な斗鱼(Douyu)が11月20日にシリーズDで10億元(170億円)を調達したと発表した。

時価総額は100億元(1700億円)を超えると言われる。

タイトルでは斗鱼(Douyu)をゲーム実況中継と紹介したが、現在は全く違う形になっている。ゲームの実況中継というバーティカルから当初はスタートしたが、現在はご飯、美女、経済ニュース、金融などありとあらゆる領域に進出している。

ライブ業界の動向と彼らの戦略を簡単にまとめた。

目次

斗鱼(Douyu)の戦略:「ライブ+」と「娯楽+」

斗鱼(Douyu)は儲かっているのか?

ライブ業界はまだ伸びるのか?

ライブ業界の次のトレンドは?


斗鱼(Douyu)の戦略:「ライブ+」と「娯楽+」


斗鱼(Douyu)は戦略として「ライブ+」と「娯楽+」を掲げている。

中国で「+」という言葉が使われる時は、既存の業界に◯◯の思考を持ち込むというような文脈で使われる。

例えば、「互联网+」(インターネット+)はインターネットを既存の業界に適用するという意味で使われる。

斗鱼(Douyu)はバーティカルな領域から始まったが、現在のホーム画面を見れば分かる通り、オールジャンルを扱うライブプラットフォームになっている。

テック、経済、美食、ゲームなどありとあらゆる領域のチャンネルが既にある。

全ての領域で、「ライブ」と「娯楽化」を推進するのが斗鱼(Douyu)の基本路線であり、日本のゲーム実況中継とは全く別の方向性であることが分かる。



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