2018年中国経営で話題になったニュースの振り返りと2019年の主要テーマ


2018年日本のメディアはこぞって中国スタートアップを取り上げ持ち上げた。しかし多くのスタートアップが倒産し、注目を浴びたレンタル自転車はデポジットを返金できない状態が今も続く。経済雑誌で特集が組まれるなど大注目を集めたBytedanceもショートムービーへの締め付けが厳しくなり、ショートムービーに取って代わる新規事業の創出が求められるが依然次の柱となる事業は生まれていない。

中国版UberのDidiでは殺人事件が発生するなどプラットフォームを展開する企業にとっては苦難の年だった。またアメリカとの貿易戦争で大きな打撃を受ける企業も出てきている。

このマガジンでも中国の最先端の動きをスタートアップを中心に書いていく方針であったが、今後は中国の「経営」に絞って執筆していく。

とくに中国企業がグローバル化する中で避けられない「ガバナンス」と、伝統的企業がどうモバイル時代に対応するかなど「大企業のデジタル化」に絞って執筆していく方針とする。今年のテーマは良くも悪くも中国から「経営」を学ぶをテーマにしたいと思う。

2019年の一発目は、「ガバナンス」と「大企業のデジタル化」を軸に2018年の中国で話題になったニュースを複数取り上げながら、今年注目を集めるテーマについて列挙する。

ビジュアルを駆使した経済雑誌で評判の第一財経が毎年末に特集する『2018年失敗した中国大企業』を参考にする。



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