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ツイッターで「いいね」したら古本屋になった話 ― 古本棚ぼろぼろ開店の顛末
共同書店PASSAGEとの出会い
不思議なことが起きて、古本屋を始めることになった。
私の世代はほぼ例外なく「その時不思議な事が起こった」とさえ言っておけば何があっても納得してもらえるだろうと思っている。多分。
(2022年秋には大人用にリメイクされた「仮面ライダーBLACK SUN」が配信されるそうだ)
きっかけは、ツイッターのタイムラインに何やらインパクトのある表紙の本が流れてきたのを見て「いいね」を押したことで、調べてみたらその呟きの主が神保町の共同書店PASSAGEに入居している一棚書店だった。
(エミール・ゾラ大通り5番地の人鳥書店(ペンギンしょてん)だった)
それまで常連だったとか、同系列の一棚書店(渋谷と吉祥寺にあるらしい)に通っていたなんてことはないのだが、PASSAGEのすぐ隣にある「虔十書林」(猫のマークが可愛い古書店)のワゴンをしょっちゅう覗いていたため、何やら洒落たものができたなあ、くらいの認識はあった。
ただその頃は予約がないと入店ができない状態だったので特別注目することも無く素通りを繰り返し、ツイッターがきっかけで通常営業が始まっていたことに気づいたわけだ。
これが2022年7月16日のこと。
「本屋さん」になるチャンスに飛びつく
仕事帰りに立ち寄って、気が付いたら2冊買っていたのが7月19日。
棚にまだ空きがあるらしいことを知ったのはこの日である。
さすがに即「出店しよう」とはならず、手帳を見ると1週間くらいは悩んでいたらしい。
とはいえ私ははるか昔「本屋さん」に憧れる子どもだったので。
「この機会を逃すと本屋になるチャンスなんてないかもしれない」と思ってからは早かった。
お金を出して夢が買えるなら、それは素晴らしいことである。
7月27日にPASSAGE棚主申し込みのメールを送り、28日朝にPASSAGEから返事が来て(あまりの速さにびっくりした)アカウントを作成。
29日に商品を搬入し、私の古本屋はスタートした。
メールフォームから必要事項を入力し、登録料と棚の賃料を払うだけで古本屋になってしまったのである。
やっぱり不思議な事が起こったのかもしれない。
「古本棚ぼろぼろ」営業中(現在半月)
ともあれ私の一棚書店「古本棚ぼろぼろ」は、神保町すずらん通りのPASSAGE内、アナトール・フランス河岸14番地にて営業中である。
場所は入り口から見て左手、奥にあるアーチのすぐ手前の一番下の段。
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目標は…とりあえず半年続けることだろうか。