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ズルくて卑怯で嘘つき~イヤな私…


自己保身から
その場しのぎの
嘘やごまかしをしてしまう

ズルくて卑怯者

私なんて…


…いつかは
独りぼっちになってしまう




お釈迦様は
修行ということにおいて
4人以上の仲間を組むように奨励しました
その集団ことをサンガと云います

([京都サンガ]という
サッカーチームもあったりもします)


独りではなく仲間を組んで
修行をすること

を奨励された背景には
一つには身を守るため
とも考えられますが

独りだと修行を諦め易かったり
ふたりだと仲たがいをしてしまったり
など

目的を成就する為に
仲間を組んで修行する

この最大の利点は
人間関係を修めることです

人と人が集まって生活する

修行僧の間では
ペラペラと無駄に話はしません

けれども
言葉を交わさないからといって
人間関係に問題が起こらないか
と言ったら

起きるのです

言葉を交わさないと
それ以上に
態度や振舞いに神経が向きます

同じサンガの中で

この人はなんとなく…
あの人は気に障る…
その人は生理的に…

などが起きてくるのです

寝食を共にして
修行していくわけですから
そうなったら
もう悲惨です

あるいは
自分が嫌われる立場であったら
辛いですよね


人と人との関わり合い

お釈迦様は仰いました


【他人から言われ易い人になりなさい】


“他人から何かを言われる”

なんてイヤじゃないですか

でも
それが重要なのです

独りでは諦めてしまう
独りではどうしようもない

だからこそサンガなのです

仲間の力を借りて
自分を修正していく
ダメを克服していく

そのためにすべきことは

捨てる

ことです


修行者になる人に
まず最初に言うことは

“全てを捨てて来てください”

です

物理的なあらゆるものを手放し
生活のあらゆることから離れないと
修行には入ってこれません

そうやって入った修行の場で
気付かされるのです

自分を取り巻く
あらゆるものを置いてきても

 “内”

には
たくさんのものを抱えている

考え方
性格

知らないうちに
身に着いてしまった様々な
習性
習慣
生活リズム

色々なものを持っているのです


自分の “外” に取り巻く
あらゆるものを置いてきた

それらを手放すことにも
勇気が要ったのに

自分の “内” に抱えた
あらゆるものを手放すことに
更なる覚悟が要るのです

色々な葛藤のなかで
1年経っても2年経っても
捨てられない人もいるのです

集団生活の中で
チームの中で
何かをやらかしてしまった

そんな時

責められたくない

自分の保身のために

嘘をついたり
ゴマカシをしてしまう

人間は皆
多かれ少なかれ
そのようなものを持っているのです

幼いころから

それはもう
本能的と言ってもいい程です


私もよく噓をつきました
お寺の息子だからといって
自然に仏教が
身につくものではありません

自分でも嫌で仕方がない

克服したい
直したい

と…



お釈迦様はなぜ

サンガを作って修行せよ

と仰ったのか


このサンガの中で
どのように生きていくのか


あらゆるものを捨てる


これを邪魔するのが

プライド

なのです


言われないでいると

余計で頑固なお荷物
どうでもいいガラクタ

を認識できず

他人から指摘されないこと
をいいことに

保身のための
嘘つきや
ごまかしをすること
ズルさ


捨てられずに
守ってしまうのです


他人から指摘されること

疎ましく思えたり
避けてしまったり
していると

要らぬガラクタを
捨て去る機会を逃すのです

磨いても磨いても
光らないガラクタ
を大切に抱えてしまうのです


自分を取り巻く
あらゆるもの

“外” も “内” も
捨て切る

捨て切ったとき

自分の
個性はなくなってしまうのか

いいえ

すべて捨てきった先に残るのが

個性なのです


徹底的に捨てる

そうすることで
自分が持つ本来の輝き

が際立ってくる

本来の素直な自分


その人本来の
人それぞれの

個性(佛性)


花開いてくるのです





それがサンガのシステムです

自分独りで行うことは
本当に難しいことなのです



大人になって
観る人かが観れば
判ります

それも
観て見ぬふり
をしてくれている

だから

【他人から言われ易い人になる】

のです

“どうぞ言ってください “

”どうぞイヤなことを指摘
してください“

という人になる

言ってくれる人がみつかったら
気付きます


「この人はこんなにも
私の嫌なことを知っている」

「でも傍に居てくれる」


私たちは必ずしも
完璧な人と居たい
わけではないのです

人間だから
良いところも
悪いところも
ある

だらしないところも
ある

皆あるのです


完璧な人と居たら
完璧じゃないと苦しく
なりますよね

だから

自分の足りないところを
さらけだしても
そんなことで離れていく
わけではない
のです

自分の足りないところを
さらけだして
指摘してもらって

〝言ってくれてありがとう”

の一言が言える
ことで
仲間が増えていくのです


完璧なもの同士が
傷の舐め合いをする

のではなく


欠けているものを
補い合って生きていく

のが社会なのです


その社会に対して

自分から警戒心を抱き
何かを言われて
憤っている

仲間外れになっていくのです


人は完璧でないからといって
離れてはいきません

完璧でないことが
バレているのに

認めない

自ら殻を作って
嘘をつき

偽りながら生きている

そんな人から離れていくのです

残念な人

となってしまうのです


一人でもいいから
「イヤなことを言ってくれる人」
を大事にする

「イヤなことを言ってくれる人」

”言われ易い人になろう”

心掛けてください

イヤなことを言ってもらったら
素直に
〝ありがとう”

と言えるように
心掛けてください


周りから
好かれようとするのではなく

周りの人が
自分に色んなことを
言ってくださる事が
有難いことなんだと思い

”どんどん指摘してください“

と言っておくのです

もし言われて
「でも・・・」
と言ってしまうかもしれない
”それも指摘してください“

と言っておくのです

楽になりますよ

それでもこの人たちは
離れていかないのだ

ということが解ります




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