人の喜びを自分の幸せに変換できる人間はこの世にどのくらいいるだろうか。 11月初め、結婚式を挙げた。担当のプランナーさんは、私たちの希望を汲み、できる限り叶えたいと心の底から思っているような人だった。私たちの気持ちに共感し、自分のことのように喜ぶ。できた人だなと思った。どうやって育ったらこんなに心の優しい人間は出来上がるのだろうかと思う。 生きていると自分のことで精一杯だ。趣味、仕事、結婚、自分のやりたいことが沢山ある中で、何を第一に優先するか、短い人生の中で決めるには難
考えさせられる本が好きだ。 ラブセメタリーは、そんな本だった。 セメタリーとは直訳すると墓地。愛の墓地とはどんな気持ちで木原さんはタイトルをつけたのか。テーマはペドファイル。幼児を性的欲求の対象とする小児性愛のことだ。 精神科の看護師として働いているゲイの町屋智は、診察に来た久世圭祐と出会う。久世は、「大人の女性を愛せない。僕の好きな人は、大人でも女性でもない。」という。久世は、ペドファイルであった。自分が頭の中で男の子を犯す妄想が、現実の罪となり、犯罪者になることを恐れ
朝夕の電車とお昼休憩の10分だけ、本を読む生活。 3日で1冊よむのが、私のスピードだ。 昔から、本はネット上ではなく、紙の本が手元にあるのが好き。紙を捲るのも、その重さが手に伝うのも。 何冊も買って積読していたが、最近また本ブームが来て、消化している。 昔から現実逃避をする癖があり、どこか知らない場所へ行きたい、自分を知らない人と話したいという考えがあったが、1番身近に物語という空想の世界が広がっていることを最近きづいた。 イライラした時、現実を見たくない時に本を読むと、心
おいしい珈琲が250円で飲める世界に生まれて幸せだと思った。 先輩はブラックは飲めないと言う。ミルクたっぷりで砂糖を入れなきゃと。それはもはやコーヒーではない。 コーヒーにミルクを入れたらカフェオレで、エスプレッソにミルクを入れたらカフェラテになることを、学生時代のアルバイト先で知った。 アルバイト先には、カフェラテしかなくて、お客さんが「カフェオレください」と言った時には、カフェオレはなくて、カフェラテしかないことを伝えると、それでいいです〜と何の違いもわかってなさそ
継続は私の人生において一番の課題だ 一つのことを続けることが難しい 諦めたり、妥協することも多い せっかく初めても三日坊主で無かったことになる そんなのってあんまりだ 最近気づいたこと 自分の好きを自覚している人が好き 自分の好きを好きだと声に出せる人が好き 言葉や行動を紡いでいける人が好き そう思うきっかけとなったのは汐音ちゃんというインフルエンサーだ 最初はまるで興味がなかった 可愛いことは知っていたが、自分の情報としてはそれだけだった しかし、本を読んでいるからか
健康食品で体質や肌質を変えるには少なくとも半年はかかると先輩が言っていた。それなら、健康な生活をした方が手っ取り早い気がする。 健康な生活って何だろう。正しい時間に起きて、正しい時間に寝ることや、正しく食事を取ること、正しく運動すること、正しく休憩すること。正しいに囚われた生活。 ルールが多い世の中。同調圧力が強い日本。自分がどこから生まれてきて、どういうルートを通って、どういう経験を通して、現在を過ごし、どこへ向かっているのか、私はそんなに知らない。毎日、毎日生活は退屈
八月ももう下旬だ。私はいつから花が好きになったんだろう。たぶん、彼が私の誕生日に初めて花束をくれた時。純粋に綺麗だと思った。そして、普段何気なく歩いている時にお花屋さんを見かけると、ふら〜っと吸い込まれてしまうようになった。 たまに通る道にある、小さなお花屋さんで紫陽花を見つけた。"秋紫陽花"というネームプレートを掲げたそれらは、店の入り口に堂々と居座っていた。 最近は仕事の忙しさを言い訳に、近所のお花屋さんにも足を運べていなかった。久しぶりに目が合った花をすぐに買った。
私の会社に夏休みという括りはないけれど、8月の大体真ん中に奇跡的に2連休が貰えたので夏休みということにした。 特に何処に行く訳でもないし、何か楽しいことがある訳でもない。長い休みがもらえない大人ってつまらないな、と思う。 お茶碗いっぱいに白米をよそって、卵をぐしゃぐしゃと混ぜた。休みだからソーセージを4本焼いて、ケチャップをかけたら特別なご飯ができた気がした。 高級料理よりも、素朴なご飯が好きだ。 一人でぼーっと健康的とはお世辞にも言えない食事をする朝は、時間の進みを
愛ってなんだ? 恋ってなんだ? 好きってなんだ? 今日は映画『愛がなんだ』を観て、愛について思うことを書きたいと思います。 愛がなんだ、の登場人物は、なんていうか一言で言えば、愛に飢えた駄目な大人たち。人の恋愛にはアドバイスできるのに、自分のことになると訳わかんなくなっちゃって、空振り三振してしまう。なんだか、愛おしい限りです。 主人公のテルコは、なんとなく、だらだらと始まってしまった恋愛で、ただただ真っ直ぐ突っ走っるタイプ。テルコの愛は、執着から意地に変わっていくよう