探究のベースとなる知識とは?:マイクロスクールのインターンで感じた事③
1 魅力的な時間割
「これってどんな事をするんだろう?」
スクールの時間割の科目名を見て、
というのは初めての感覚です。
先週からインターンとして
お世話になっている
マイクロスクール
(オルタナティブスクール)
の時間割にはとても
興味深い科目名が並んでいます。
私がスクールに参加させて
いただけるのは週3回。
その時に実際に子ども達と
学びの場を共有できるのは
次のような科目です。
・アート
・身体と音楽性
・自由への教養
・Flex
・マジ探究
・マジ探究カンファレンス
さあ、どうですか?
「何するのかな?」って気になりませんか?
ネーミングのセンスも良く
ワクワクする感じで
実際の内容も私からすると
「なるほどなあ。
そういうやり方で
進めていくのか!」
と感じ入る事が多いです。
もちろん英語や文学、
数学などの時間も
インターンとして参加しない
曜日にありますが、
そこでの実践内容は
私には分からないので、
ここでは自分が経験した事を
シェアさせていただければと思います。
3 身体と音楽性の時間
「音楽の授業なんて
受けるのは何年ぶり?」
という程、遠い記憶しか
残ってない私ですが、
この”身体と音楽性”の時間は
とても面白く受けさせてもらいました。
教室の中の少し高くなった
ステージのような所に
キーボードが置いてあり、
スクールスタッフが
ハキハキとナビゲートしていきます。
最初は体をほぐす所から。
その日によって授業に
参加する人数に変動があるので、
その時々に合わせて柔軟に
内容を変えていく感じが
いい雰囲気です。
その体を動かす時間は
体育ではないのですが、
意外と本格的で普段
使ってない場所を動かす事で
スッキリした気分になりました。
(子ども達だけでなく、
その場にいるスタッフも
一緒に動きます。)
そして音楽のお話。
ラーンネット・エッジのような探究を
メインとしたスクールでは
探究のベースになる知識として
「どんな事を扱うのだろう?」
と興味津々だったのですが、
この時は”日本の音楽”。
音楽は専門外なので
詳細は書けませんが、
一方的な講義ではなく、
双方向でのやり取りを
意識した授業内容は
少人数のマイクロスクール
ならではの特色だと感じます。
40名以上の学級では
問いかけの仕方を工夫しないと
生徒達からの返答で
教室中が蜂の巣をつついたように
なるからです。
そして後半は歌舞伎の鑑賞です。
このスクールは小学生と
中学生の複式クラスで
授業が行われるため
歌舞伎に出て来る専門用語は
小学生にも分かるように
解説が進みます。
その内容は、ある意味、
古典などの国語の分野も入り
教科横断型の内容です。
そのアプローチの面白さに
魅力を感じました。
私はインターンとして
半年以上も経ってからの
途中参加なので
1学期にどのような内容をしたのかは
分かりませんが、
こういう日本の伝統文化、
しかも子ども達にはなじみの薄い
歌舞伎の世界を
音楽と体の動きなどを関連させて
見せてもらえるのは
文化的な教養も身に付き
いいなあと思いました。
4 自由への教養
インターン3日目の2コマ目の授業は
「自由への教養」。
心惹かれる科目名です。
この時間は子ども達は
タブレットやノートPCを用意して、
オンラインでスクールスタッフと
やり取りをしながら
進めて行っていました。
ある時はチャットで
ある時はグループワークで
グループ毎の意見や考えをまとめて
モニターを通して
シェアしてきます。
”マイクロスクール”という言葉を
ネットなどで調べると
次のような情報が出て来ます。
「マイクロスクール 」とは、徹底した少人数制にテクノロジーを組み合わせることで、一人ひとりの子どもに高度に個別化された教育を提供する、世界基準の新たな教育システムです。(idea spotより)
この時間は、まさに、
この定義通り、
少人数制にテクノロジーを
組み合わせた時間です。
子ども達の興味に合わせた
題材の取り上げ方や、
チャットなどに書き込まれていく
子ども達の意見や
考えの広げ方など、
インターンとして
見せていただきながら
参考になる事ばかりです。
視点の持ち方も様々で
「なるほど、
確かに”自由への教養”だ」
と納得させられる内容でした。
詳細は割愛しますが、
社会で起こっている事象を
どんな視点で
どういう切り口で
見ていく事が出来るか、
どういうアプローチで
考えていけばいいかなどの
アイデアやヒントは、
探究学習をメインにしている
このスクールでは
不可欠なベースとなる
知識なのだろうと強く感じました。
5 最初の1週間を終えて
初めてのインターン生活は
教室のどこにいたらいいかから
分からない事の連続です。
学校の教室のように
固定の席というのが
ありそうでない感じ。
どこで授業を受けてもいい
フリーな雰囲気は、
googleなどのノートPCと一緒に
その日の気分で自由な場所で
仕事が出来る環境を
思い出させます。
でも、その自由は子ども達の自由。
私の立場は裏方で
彼らの邪魔は出来ません。
最初は、まず少しでも
場になじむ事と思い
子ども達に話しかけたり、
会話の中に入っていったりする事は
しませんでしたが、
これから
少しずつ距離を縮める事が
出来ればと願っています。
この内容がマイクロスクールや
オルタナティブスクールなどの
関心がある方などの
お役に立てれば
うれしく思います。
ラーンネット・エッジのHPは
こちらからご覧いただけます。
ここで書かせていただいた内容は、それぞれの時間で行われた内容の一部です。また、私の視点でまとめたものですのでご了承ください。
お読みいただきありがとうございました。〈終わり〉