ぬるま湯のような環境

「ぬるま湯のような環境」という言い回しがある。あたたかくて心地よく、刺激やストレスが全くない場所。なぜかこの言い回しはネガティブな意味で使われることが多い。ニート生活とか、自分の実力以下の仕事をしている状況とか。なぜだろう?

先日、設定温度を42℃にしたのに入るのを渋って36℃くらいになってしまった湯船に入ったとき、その理由がわかった気がした。

私の平熱は36℃前後なので、平熱と同じ温度のお湯は軽く感じられる。心地よいのでしばらく浸かっていると、お湯の温度が下がり、なんとなく寒くなってくる。湯に浸かっていない肩に触れると、鳥肌が立ち、冷たくなっている。温まるために湯船に深く腰掛け、肩を湯に浸ける。冷えた肌に当たるお湯は先ほどより暖かく感じられるようになり、また心地よさが戻ってくる。そう思ったのも束の間、また水温が下がり、最初より強い寒気がするようになる......。湯船から上がろうとして、さらなる寒さに震える。湯船の中は外よりは暖かいので、また湯船に戻る。もうここからは出られない。どんどんすぎてゆく時間、冷めていくお湯、冷えていく体......このままでは風邪を引く。何もいいことがない。

ぬるま湯には「心地よいが、ずっとそこにいると自分にとってよくない、そしてなかなか出ることが難しい」特徴がある。これが「ぬるま湯のような環境」がネガティブな意味で使われる理由なのではないか。

...........................................................................................................................また締めくくりの文章が思いつかないな。私の好きなお湯の温度は45℃。おじいちゃんみたいに「あ’’〜」と言うのが好きです。みなさんは何度がお好きですか?

ではまた。

#考えたこと

#エッセイ


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