黄金のまどろみ、着ぐるみの中の自己意識
・眠るか眠らないか、布団の中でその瀬戸際にあるときはなんて気持ちいいんだろう。甘美という言葉がぴったりだと思う。
ふくらはぎの力が抜ける。耳が暖かくなってくる。頭は重く、視界がゆるくなる。今日あった出来事と明日の天気のことを思い出すと、小さい頃友達と遊んだ記憶が混ざる。考え事をしながら、その考えている一連の流れがどこかで破綻していることに気がつき、そろそろ落ちるな、と思う。自分というものがとろける感じがする。次の瞬間(そんなはっきりした境界はなく、グラデーションだが)私はもう