20240622
支離滅裂とした殴り書きである。
慢性的な窒息感と、混乱と諦念の対流。
26で死ぬと、ふと自身の末を直感した、高校の頃の私が囚われていたこの真綿に、未だ絡め捕られたまま、気付けばあと1年。
子どもたちは夜と遊ぶ。
懐かしい本を手に取った。齢だけ重ねたからこその景色の変化はあった。子ども。夜。薄暗いフィルムを通した世界を、追い求めるも虚しい月を信じて泳ぐ。刹那的に。背後に寄り添う種々の灯の全てを視界から除けて、破滅的な我儘を大事に抱えてゆく。
ねえ、あの日の私。
私は生きてる。不思議なことに。
貴方とは違う。この手には命を絶つに十分過ぎる錠剤もあるし、ただ時間の流れが救ってくれる歳でもなくなった。態々手にした将来への切符を、意味もなく破り棄てそうな衝動も健在だ。
それでも、生きている。
安全装置が外れない限りは、引金は引かれない。故に生きている。
ところで私は知らないんだ。私の安全装置が何なのか。外れないように工夫することも、外すことも、自力では叶わない。誰かがその鍵を握っているかもしれないし、案外、躓いた拍子に取れるかもしれない。
それを、もう運に委せようと思う。無作為に、滅裂に。気楽な実験のように、粘土を弄くり回すように。人を試し、己を試し、そこに何らかを希うことも無く徒に。