Steal with Pride | T-3C-D(意思決定の種類)
チームとは、相互に強く依存しながら、プロジェクトを遂行するための集団です。そうでない場合は、単なるワークグループです。
では、目的を達成させるために、なんらかの意思決定が必要な場合は、誰が何をどのように決めるのか。
その意思決定のプロセスを、あらかじめチームで議論して明確にしておくと、心理的安全性が確保しやすくなり、チームとしてのパフォーマンスが向上します。
もし、意思決定のプロセスが明確出ない場合は、以下の 5 種類で整理してみてはいかがでしょうか?
Tell(伝達):リーダーがチームに意見を求めることなく、リーダーが最終的な決定を下します。一刻を争う場合や、迅速に対応する必要がある簡単な決定、あるいはチームへの影響が限定的な場合に有効です。
Consult(相談):リーダーがチームに意見を求めつつも、リーダーが最終的な決定を下します。チームが、リーダーより専門的な知識を持っていて、リーダーがチームからの賛同や、より多くの関心を得たい場合に有効です。
Consent(同意):リーダーがチームに意見を求め、リーダーまたはチームが(多数決などで)最終的な決定を下します。決定事項は、チームにとって、必ずしも最初の選択肢ではないかもしれないが、それに耐えることができ、かつ、それをサポートできる場合に有効です。
Consensus(合意):リーダーがチームに意見を求め、チームの総意として最終的な決定を下します。決定事項は、チームにとって、最善の選択肢だと完全に同意している場合に有効です。
Delegate(委任): リーダーがチームに任せて、チームが最終的な決定を下します。特定分野の専門知識を持つ少人数のグループがいて、同時進行で意思決定する必要がある、または、チームを育成させる明確な目的がある場合に有効です。
例えば、会社の方針や他部署の情報などは Tell(伝達)、チームのビジョンや仕事のアサインメントなどは Consult(相談)、チームのイベント開催日時や場所などは Consent(同意)、チームのバリューや行動規範などは Consensus(合意)、小規模なプロジェクトや細かいタスクなどは Delegate(委任)といった感じで、ざっくりでもいいので明文化しておくとわかりやすいですよね。
いずれにしても、決定事項によって影響を受けるメンバーには、その意思決定のプロセスを開示したり、必要に応じて早い段階から関わる機会を提供すると、当事者意識や納得感が得られやすくなります。
FYI:併せて 「Steal with Pride」「毎回を神回にする」シリーズもどうぞ!