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刑務所独特の人間関係

出所まで659日(金曜日) 退出

 昼食後の戸外運動でいつも通りソフトボールの練習をしたのだが、今日は初めて紅白戦式の試合をした。2回ほど塁に出れたのだが、この短い距離での全力疾走でも体が悲鳴をあげた。捕まる前は2時間フットサルやってても平気だったのに…。約1年半の拘留生活でめちゃくちゃ体が衰えている。

 あと今日は刑務所独特の人間関係について少し話そうと思う。刑務所では囚人同士の暗黙の了解で、先にその工場なり 刑務所なりに入った方が立場が上である。どれだけ自分の方が先に逮捕されて拘留期間が長かったり、シンプルに年齢が上だったとしても、その工場・訓練室の先輩には敬語で話さなきゃいけない。年下の先輩はタメ語で喋ってくるし、結構キツめに言ってくる人もいる。

 普通の一般社会や企業であればお互いに尊重しあって敬語で話しあったりするものだと思うが、刑務所ではそうではないのだ。ある程度打ち解け合えばタメ語で話し合う仲になれたりもするが、「え、なんで君年下なのにこんな容赦ないん!?」みたいなキョーレツなやつもいるので、ちょっとモヤッとすることもある。

 もちろん後輩が先輩を敬うことは当たり前だと思うけど、だからといって先輩側からも敬意が必要だろうと思うので、自分は今後そんな先輩になれるよう意識したい。

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