保健師を選んだきっかけ
を改めて考えてみた。
看護大学時代、「1日でも早く実習が終わりますように」と病棟実習に出向いていました。「なんで看護師の学校に入ったのだろう」と常に思っていたし、教師からは目をつけられていたのか看護計画のレポートも毎回書き直しになっていた落ちこぼれ。
とにかく大卒の資格だけ取れればいいと思い感情を「無」にして過ごしていた22歳の頃、就職活動にも取り掛かれず、卒業後どうして行こうかと思い悩んでいました。
とりあえず安定すればいいかと公務員試験を片っ端から受け、
●都道府県保健師
●政令指定都市保健師
●市保健師(3箇所)
●社会福祉協議会の保健師(地域包括支援センター業務)
に合格した。実習を不真面目に取り組んでいた私は、合格はしたものの、それぞれの保健師の業務の違いが分からない。卒業も近くなり、就職先を1つに絞らなければならないのに、決められない状態のまま年を越す。同期にまだ保健師の採用が決まっていいない子もいる中、申し訳なさを感じながらも、選択肢の中に埋もれて1つに決めきれないもどかしさを抱えていた。
そこで働く場所を絞るにあたって、「そこで働いている人」に注目した。
こそこそと合格した場所で働いている保健師の姿を見に行った。つまらなそうにパソコンに向き合っている人、保健師の部署だけ人がいない職場、年齢層が40代位の場所。いろんな姿を見る中、最終的に小さな市の保健師になることを決めた。
決めたきっかけは1本の電話だった。制服採寸の日程調整のため、電話を受けた時、当時の課長が「新しい若い人と働きたいんだ。待っているね」と言ってくれた。その言葉に必要とされている実感があった。
優柔不断な私を受け入れてくれる場所があるという実感からこの市の保健師になろうと決めた。
3月に入り、他市に断りの電話や手紙を書き続けることになったのは言うまでもない。(めちゃめちゃ怒られたことは言うまでもない)
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