映画キングダムを観て。古事記の応神天皇のモデルは秦の始皇帝。
こないだピンときて映画キングダムを観てみました。
前3部作はアマゾンで観て、最終章はいそいそと映画館に観に行って来ました。
人気マンガなのでご存知の方も多いと思いますが、
キングダムは中国の春秋時代の戦国七雄をベースとした物語で、
秦国が中華統一を目指し戦う物語です。
映画自体は戦闘シーンで人を殺す場面も多いので、
思わず目をつぶりたくなることも多いのですが、
プチ古代史ファンとしてはやっぱり外せない史実なのかもと思いました。
映画の俳優さんたちもみんなハマり役でカッコ良かった。❤︎
キングダムは中国の史実ではありますが、今の日本人の祖先の多くは、
紀元前700年頃に大陸から渡って来た人たちと言われているので、
ちょうどこの秦の時代の末裔の人たちです。
(その頃日本では縄文~弥生時代移行期)
その後、日本では秦氏として日本の礎を築いたと言われる人たちです。なので、この物語は国は違えど見方によっては日本人の歴史でもあるのかな〜、と思ったりします。
古事記に出てくる八幡宮のご祭神、応神天皇は秦の始皇帝をモデルにして書かれたと、以前本で読みました。
人間関係が複雑なので詳しい内容は割愛しますが、
登場人物はこんな感じです。
・応神天皇=秦始皇帝( 嬴政)
・仲哀天皇=荘襄王(子楚)=始皇帝の父
・神功皇后=趙姫=始皇帝の母
・武内宿禰=呂不韋=始皇帝の側近(父親の可能性あり)
映画には多くの旗が出て来ますが、この時代の旗の意味は重要で、旗を掲げることは目印の意味もありますが、「一旗あげる」という言葉があるように「やる気満々」とか「力みなぎる」といった意味で、戦国時代では「強さのアピール」でもあるのだな~と思います。
神社の八幡宮の幡(旗)は、そうした「意欲」や「強さ」を意味し、
八は元来「たくさんの」や「永遠に」という意味なので、
八幡は「力がみなぎる」とか「めちゃめちゃ強い」といった意味なんだと感じさせられました。
個人的には旗が萌えポイントで感動でした。(T ^ T)
秦国が戦国七雄の中で一番西側にあるのも、
西から来た民族みたいで興味深いです。
映画は4作が最終章みたいですが、その先の歴史はまだまだ続いていて、登場人物のその後などを調べると意外な展開になっていたりして、歴史から学ことって多いです。