猫の胸水を抜いた話

土曜日に病院に連れて行き、水曜に胸水を抜きましょうって話になっていたんだけど、その前日、猫のお腹のタプタプが気になって病院に電話した。

「胸の下がタプタプしてて水が溜まってるみたいなんですが…」
「起こっていることは浮腫で、心臓に向かう血管から水が滲み出ていて、空いたスペースに水が溜まっている状況です。外来で受付もできますが…」
「明日行きますし、あんまり動かしてストレスかけるのもかわいそうなので様子見ます」
外来で処置してもらえるか聞けばよかった…

土曜日から確実に進行してる。息苦しそうでみてるのがつらい。明日水抜けばきっと呼吸も楽になるはず。ご飯もあまり手をつけないけど一日我慢してもらった。

午前の外来が終わった頃合いを見て電話しますとのことだったので、ちらちら猫の様子をみながら電話を待ち侘びた。昼過ぎに電話が来て、やっとか!と思っていたらまだ時間かかりそうです、と。事情を知ってる友人が心配して連絡をくれていたので、折りかえして電話が来るまで付き合ってもらうことにした。なにかと気にかけてもらっていてありがたい。そして政治家モノマネがおもしろい。30分くらいしてやっと電話がきた。

そうそうに準備して、途中通行止めにあいながらも15分で到着。10分くらいで呼ばれた。先生がケージから出そうとしたらめちゃくちゃ拒否って噛んでた。先生ごめん。何かを察したのかめちゃくちゃ怒ってる。さっきまでぐったりしてたやん?助手さんに抑えられて、エコーで確認して、いざ針を刺そうとしたら暴れて失敗。

「興奮してるのでやめますか?心臓に負担かかるので」

いやいや待って、先生諦め早すぎん?その一瞬の負担より先に続く息苦しさの方がきっとずっとつらいやん。諦めんなよ!まだまだやれる!

「いえ、やってください」
前足をクロスさせて抱えてもらって針を刺してもらった。久しぶりに唸ってる。怒る元気あったんだな。

注射器に少し白っぽい液体が溜まってく。注射器がいっぱいになったとこでトレーにだしてまた抜いてく。え,そんなに溜まってんの?普通どのくらい溜まるの?全然わからん。3回繰り返して4回目で出が悪くなった。
「まだ入ってるんですけど出なくなったのでここでやめておきます。多分150くらい溜まってて今回抜いたのは80です。だいぶ呼吸も楽になったと思いますよ」
弱ってる姿はあんまりみたくない。よかった。
「針刺したので抗生物質も打っておきます」
処置してもらってケージに戻した。胸水の成分を調べるのでお待ちくださいとのことで待合室へ。

改めて呼ばれて先生から話を聞く。漏出液というやつで、ご丁寧に絵まで描いてくれた。心臓に入った血液がポンプ機能が弱ってるがために押し返されて血圧が上がって液体が滲出する、みたいな説明だったと思う。

最初に見てもらった時に「歳も歳なので穏やかに」と言われてはっきり言うタイプの先生ではないと思っていたけど、状態を聞いたら「あんまり良くはないです」と濁した言い方をされた。4日で明らかに具合悪くなってるもんなぁ。長生きして欲しいけど、苦しんでまでは長生きしてほしくない。

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