【 #光造形】なにかと便利な道具集 【 #3Dプリンター】
323工房のJです。
今回は当工房で使用している3Dプリンター関係であまり他では挙げられていないアイテムをご紹介したいと思います。
【UVカットニス】
当工房的には結構重要なアイテム。
基本、塗装はほとんど行わないのですが、素材であるレジンの色をなるべく生かそうとすると、今度は自然の中にある紫外線による劣化が気になってきます。
特に明るい薄めの色、白・肌色・黄色等を使っていると、紫外線を浴びた後は如実にその変化を感じます。
そのため、完成物にはUVカットニスを使用しています。
光沢ありとつや消しの2種類がありますが、基本つや消しを使うことが多いですね。
光沢ありはそれはそれで便利ですが、ムラ塗らないと不自然になりがちです。
あまり塗りすぎると表面のイメージが変わったりするので、あくまでUV影響軽減であれば軽く吹き付ける程度で問題ありません。
【パネルヒーター】
3Dプリンターの以外でもない天敵は"寒さ"です。
最近はヒーター付きのプリンターも増えてきましたが、一定温度を下回ると硬化不良を引き起こし、全体にムラができたり、ひび割れが起こったりします。
ヒーターを使うことで寒い中でも安定して出力が可能になり、また、高さがあることでムラなく温めることが可能になります。
個人的には多少高くても時間指定できるほうが無駄な電気を使わなくてよいのでおススメです。
【超音波洗浄機】
こちらは割と定番に近いですが、下手に眼鏡洗浄機を買わずに業務用を買った方がよいという意味でご紹介。
細かい精度を気にする人は下手にUVライトを当てる前に少しでも表面がヌルっとしているようなら、まずがっつり洗浄することをお勧めします。
仕上がりにかなり直結するので、超音波洗浄は水洗いだろうが通常のレジンだろうが欠かせない工程です。
値段は大きさによってそこそこ変わるので、造形物に合わせて適切なサイズを選んで使用しましょう。
【キムワイプ】
3Dプリンターに限らずものずくりなら幅広く強い味方になってくれるキムワイプ。
繊維が飛ばないので安心して吹くことができます。
お値段は少し張りますが、常に重宝するので使わない手はないです。
また、少しアルコールを含ませ、針や楊枝に巻き付け細かいゴミやレジンを取り除くことにも使ったりしています。
吸水性も早いので、少し表面にアルコールや水が残っている造形物を置くときに敷くなどの使い方も有効です。
【無水エタノール】
IPAを通常のレジンの場合は洗浄に使いますが、こちらは主に3Dプリンター本体のお掃除やレジンが残ってしまった際に利用しています。
スクリーンにレジンをこぼしてしまうといった参事でもこれをキムワイプに含んで少しづつ吸い取るなどでリカバリーしたことが何度もあり、何本も必要ありませんが、一本あると心強いです。
なお、IPAと比べるとまだ安全ですが、それでも取り扱いには十分注意しましょう。
【半月型スクレイパー】
造形物がなかなかプラットフォームから剝がれないといった経験は多いと思うのですが、当工房ではこの半月型スクレイパーを使い始めてから、相性もあるのかもしれませんが、ほとんど苦労したことがありません。
最初はあまり固くなくへにょっとした感じがして頼りなく感じるかもしれませんが、重要なのは力のかかり具合なので、うまく隙間に潜り込ませてじわじわ入れていくことで思いのほかあっさりと外せるようになります。
直線型や全体がプラスチックのものは正直苦労したというか役に立たなかったのですが、これは最高です。おススメ。