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元教授、サバティカルでの海外滞在記 (3): アムトラックとサンタバーバラ(定年退職149日目)

前回、ロサンゼルスでの休日の一日をご紹介しました。今回は、ユニオン駅からカリフォルニア大学サンタバーバラ校があるサンタバーバラ駅までのアムトラックの旅をお届けします。


前日にアムトラックのチケットを購入したおかげで、この日はユニオン駅のアムトラック利用客専用の待合所「メトロポリタン・ラウンジ」を利用できました(前日は入れずがっかりでした(涙))。掲示板を見ると、下から2行目に「Goleta」行きの「Pacific Surfliner」の表示がありました(下写真)。出発までまだ 1 時間もあります。さすがに早く来すぎました。

待合所の掲示板:Goleta行きのPacific Surflinerの表示も

<追記> アメリカの電光掲示板などの表示をみると、読みやすさのためか、写真のようにすべて大文字で表示されていることが多いようです。例えば、今回の行き先の「GOLETA」とあると、読みにくく感じられます(私だけでしょうか?)。学校で習った「Goleta」のように先頭だけ大文字に馴染んでいるためです。この件について、ネイティブのポスドクに尋ねてみたところ、「同じだよ、慣れてるからね」と一言。私も慣れるしかなさそうです。

待合所では、革張りのふかふかのソファーに身を沈め、遠くから聞こえてくるピアノの音色を楽しむことができました(昨日の note 参照)。周りには、同様にゆったりとくつろぐ家族連れなどの姿が見られます。出発時刻が近づきプラットホームへ向かうと、嫌な予感が的中して電車は遅れるとのことでした(掲示では「ON TIME」と表示されていたのに(怒))。駅員に遅延時間を尋ねても「わからない」とどこ吹く風。しかも、プラットホームも変更になるとの口頭での案内でした。

待合所の革張りのふかふかソファーで待つ

30分ほど遅れて、ようやく列車が到着しました。プラットホームの屋根に届きそうな2階建ての超大型車両です。私の席はその2階にあり、狭い階段を上がると、眺めが大きく広がりました。海岸線沿いを走る列車なので、素晴らしい景色が期待できます。座席の広さは標準的でしたが、途中でスナックと飲み物のサービスがあり(タイトル写真)、快適な列車の旅を楽しむことができました。窓から海水浴をしている人々を眺めたり、翌日のための論文をゆったりと読んだりと、数時間の旅を過ごしました。(下写真もどうぞ)

ようやく列車が到着
2階建ての超大型車両
車窓から海水浴をしている人々が見えました


サンタバーバラ駅到着後のドタバタは、以前の note(6/8)で紹介したので省略しますが、駅前にはバスやタクシーがなく、近くにいた学生にお願いして Uber に相乗りさせてもらいました(Uber についても初体験でした)。ホテルにチェックインした後、散策しようと思ったのですが、周りには何もなかったので自転車をレンタルすることにしました。近くの海岸はサーフィンのメッカとのことでしたが、どこから崖を降りるのかわからず、結局、写真だけ撮ってホテルに戻りました。(下写真もどうぞ)

ホテルの周りの様子
どこから崖を降りるのかわからず・・・
レンタルした赤い自転車


翌日の講演で最もウケたのは、「サンタバーバラに着いて、赤いオープンカーを借りて海を見に行ったんだ」と言いながら、赤い自転車の写真を見せた時でした・・・。その後、いくつかの研究室を回ってディスカッションを行いましたが、驚いたのは学生たちがとんでもなく明るいのです。さすが、昼休みにサーフィンに行ける大学は違います(下写真は、教授がサーフィンに行く時のトラックだそうです)。

教授がサーフィンに行く時のトラック


ランチは学生たちに、有名な桟橋のそばのレストランへ連れて行ってもらい、美味しいシーフード料理を堪能しました(下写真)。そして夕食は、きちんとしたレストランもあるんだと、隣町まで連れて行ってもらいスペイン料理をご馳走になりました。こちらも絶品でした。

桟橋そばのレストランにて:学生たちの笑顔!


翌朝はレンタカーを借り、スタンフォード大学のあるサンノゼへ向けて 1100 km (東京−福岡間くらいの距離)のドライブの旅に出発しました。続きは次回をお楽しみにしてください。



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