元教授、MLBのオールスターゲームで大谷選手のホームランを楽しむ: 定年退職109日目
昨年までは現役の教員として忙しく、時差の関係もあり、MLBのオールスターゲームを生中継で観戦することは叶いませんでした。しかし、今年は退職し時間に余裕ができたため、前日のホームランダービーから楽しむことができました。本日はその様子を皆様にお届けいたします。
今年のオールスターゲームは、29年ぶりにテキサス州アーリントンでの開催でした。ここでのオールスター開催は、野茂選手が新人で出場した時以来とのことです。最近のアメリカ西部は猛暑続きで、球場外は40℃を超えていましたが、グローブライフ・フィールドはMLB最新のドーム球場のため、空調が効いて快適だそうです。
今回のMLBオールスターゲームには、日本人が二人出場しましたが、それ以外にも注目している選手が何人かいます。また、私のお気に入りのフィリーズからは史上最多の8人の選手が出場しており、非常に楽しみです(フィリーズは、昨年はポストシーズンで敗退し、ワールドシリーズには進出できませんでしたが、2022年にはリーグ優勝(2023年には準優勝)している強豪チームです)。
ちなみにフィリーズを好きになったのは、約8年前、アメリカ化学会がフィラデルフィアで開催された際、休日にシチズンズ・バンク・パークでMLB観戦をした時です。球場は郊外にあり地下鉄を乗り換えて行くのですが、当日は地下鉄のストライキのため数駅歩かなければなりませんでした。それでも到着すると、アメリカらしい球場で試合を楽しむことができ、帰る頃にはすっかりファンになっていました。そして、奥様へのお土産としてマスコットキャラクターのグッズを買ったことを覚えています(タイトル写真)。
さて、話をオールスターゲームに戻しましょう。今年のナ・リーグの先発は、ドラフト全米1位指名のパイレーツのスキーンズ投手(22歳)です。ルーキーながら前半戦無敗を誇り、私は彼のピッチングを楽しみにしていました。注目していたスリークォーターからの投球は、腕の振りが非常に速く、ストレートは165キロ、スプリットも150キロを超える驚異的な球速でした。また、5回に登板したア・リーグ、アスレチックスのミラー投手(2年目)も圧巻でした。オールスター最高球速になった166.7キロのストレートを軸に、大谷選手からも三振を奪いました(下写真)。このように、日本では普段見ることのできない新しい選手を発見できるのも、オールスターゲームの醍醐味と言えるでしょう。
そして、注目していた日本人選手ですが、大谷選手は第1打席こそ四球でしたが、第2打席で2ボールから豪快なホームランを放ちました(下写真)。外野手が一歩も動けないほどの完璧な当たりでした(惜しくもMVPは逃してしまいましたが)。今永投手も、スピンが効いた伸びのあるストレートで、1回を完璧に3人で抑えました。二人とも素晴らしい活躍で、オールスターゲームを楽しんでいる様子でした。
オールスター前日には、ホームランダービーも行われました(下写真)。驚いたのは、試合がないのに球場が満員で、最後まで誰も席を立たないほどの盛り上がりを見せていたことです。アメリカでは、試合の勝敗よりもホームランを楽しみに球場に来るファンが多いそうで、その意味でも今回の大谷選手のホームランは、ファンにとって待望の瞬間だったと思います。
以前、イチロー選手が大活躍していた頃、彼の評判を耳にしたことがあります。「MLBのマニアはイチロー選手を非常に評価しているが、ホームランをあまり打たないので一般の人気はいまひとつ」という意見でした。その点、ホームランを量産する大谷選手の人気が高いのも納得がいきます。
時間の都合で7回までしか観戦できませんでしたが、それでも球場でのライブ観戦のような臨場感を味わうことができました。今回は、興奮冷めやらず「テレビ観戦記」をお届けしました。最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。
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注1:NHK テレビより
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