ノルウェー再発見: NHK「一本の道」で知る絶景のフィヨルドへの旅 (元教授、定年退職308日目)
今回は、北欧の国、ノルウェーの魅力について書きたいと思います。私は高校時代、大学入試で「地理」を選択するほど地理が好きでした(共通一次試験開始の前年)。その興味の始まりは、小学校の頃から地図帳を眺めるのが趣味で、様々な地図を見ることに喜びを感じていたからです。しかし、そんな私でもノルウェーについての知識は、ヴァイキングの時代、首都オスロ、そして独特の地形であるフィヨルドぐらいしかありませんでした。あとは、好物のアトランティック・サーモンぐらいでしょうか。「諾威」という漢字表記も、今回初めて知ったくらいです(ATOK で変換可能)。
NHK「一本の道」に誘われて: ノルウェーの雄大な自然を巡る
そんなノルウェーへ興味を掻き立てられたのは、NHK 番組「一本の道」の再放送「"フィヨルドの道"を歩く ノルウェー」を視聴したことがきっかけでした。この番組では、古野アナウンサーが、かつて来日して柔道を学んだ経験のあるノルウェー人写真家、ビョルネさん(日本語で「クマ」の意味)と共に、渓谷を下りフィヨルドを目指す旅に出ました。(下写真もどうぞ)
旅の出発点は、世界的に有名なベルゲン急行の停車するミュールダール。そこから渓谷を下る 36 キロの一本の道を歩き始め、アウルランフィヨルドを目指しました。道中、壮大な滝を目の当たりにしながら、大自然の中へと進んでいきます。滝の迫力は、形が似ていた日光・竜頭の滝を遥かに凌ぐもので、圧倒的な水量に驚かされました。(下写真もどうぞ)
ブラウンチーズとラズベリー: ノルウェーの味覚と自然を堪能する旅
さらに、彼らはヤギを飼育する農家のカフェに立ち寄り、名物のブラウンチーズを試食しました。ブラウンチーズについては、以前 note で、帯広の高校生たちが自作する様子(11/27)やブラウンチーズを探す旅(11/30:結局見つからなかった)について紹介しましたが、本場での映像で見るのは初めてでした。ヤギの乳から作られた茶色いチーズは、キャラメルのようなまろやかな風味とのことで、古野アナウンサーはラズベリージャムと一緒に楽しんでいました。さらに印象的だったのは、途中で野生のラズベリーを摘み、串に刺して団子のようにして食べながら歩く姿で、二人は自然の恵みを満喫していました。(下写真もどうぞ)
そしてついに、目的地のアウルランフィヨルドに到着。目の前に広がる雄大な景観は、その美しさに息を呑むほどでした。さらに彼らは、フィヨルド沿いのデュールダルという集落に一人で暮らす住人を船で訪ね、壮大な自然と共生する人のたくましさに触れました。このように「一本の道」は、私にノルウェーの新たな一面を見せてくれました。(下写真もどうぞ)
ちなみに、私がノルウェーの映像で他に視聴したことがあったのは「岩合光昭の世界ネコ歩き ノルウェー」でした。この番組では、飼い主と一緒にフィヨルドをクルーズするネコの姿が印象的でした。そのネコは、フィヨルドの絶景を前に、いかにものんびりと風を感じていました(タイトル写真と下写真もどうぞ:注2)。
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注1:NHK 番組「一本の道:"フィヨルドの道"を歩く ノルウェー」より
注2:NHK 番組「岩合光昭の世界ネコ歩き ノルウェー」より