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元教授、アート・ガーファンクルの最近の歌声に魅了される: 定年退職 89日目
大学生だった頃、ビートルズはすでに神格化されていましたが、遅ればせながら私も彼らの魅力に取り憑かれました。高校時代まで日本のフォークソングばかり聴いてきた耳には、彼らの音楽は衝撃的でした。片っ端からレコードを買い漁り、友人からも借りて聴きまくりました。特に、テレビを買わずに大学時代を過ごした私にとって、レコードから流れるビートルズの音楽はかけがいのないものでした。レコードに針を落とす瞬間の緊張感、そして音楽が流れ出すまでの高揚感は、今でも忘れられません。
ですので、大学3回生の時ジョン・レノンが亡くなったのは大きなショックでした。当時すでにビートルズは解散していましたが、いつか再結成してくれると信じていただけに、もう二度と生で聴くことができないという現実に、本当に寂しく感じました。(ビートルズに関しては、また改めて書きたいと思います)
同じ頃私の心を掴んだアーティストが、アメリカの女性歌手リンダ・ロンシュタットでした。アルバイト代を握りしめて河原町三条のレコード店に入った時に、たまたま彼女の名前がタイトルのレコードを見つけ「ジャケ買い」しました(タイトル写真 (CD 版) )。彼女の顔がアップのジャケットで、その大きな瞳に引き寄せられたのです。しかし、実際に聴いてみると期待していたほどの感動はありませんでした、最後の曲にたどり着くまでは。
その最後の曲が「Rescue Me」で、こんなにかっこよくシャウトする女性シンガーは初めてでした(下写真)。幸運なことに、彼女の活躍は私の大学時代と重なりアルバムが次々とリリースされました。カントリーからロック、ブルースといろいろ変わっていきましたが、毎回楽しみに購入しました。中でも、イーグルスの名バラード「Desperado」のカバー曲は、当時の私のお気に入りでした。
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その後、彼女はアメリカで大スターとなり、来日公演も行われました。しかし残念なことに、彼女は1990年代半ばから病気になり、2011年に引退を発表しました。私は、今でも元気がない時に、彼女のシャウトを聴いています。
サイモン&ガーファンクルも、その頃によく聴いたデュオでした。彼らの透明感のあるハーモニーは、日本人のフォークグループにはない魅力がありました。最も印象に残っているのは、1981年のニューヨーク、セントラルパークでの再結成チャリティコンサートで、その映像を友人から見せてもらいました。完璧なハーモニーとサウンドは、今でも圧倒されます。
解散後はそれぞれがソロで活躍しました。アート・ガーファンクルは「天使の歌声」として何枚かのレコードをリリースし、その澄んだ歌声に魅了されたものです。
そしてつい先日のことですが、YouTube で偶然ガーファンクルの最近の映像を見つけました(少し前の映像でしたが(下写真):注1)。ハンサムな杖をついたお爺さんになっていました。しかし、80歳を超えているにもかかわらず、なおその歌声に感動しました。もちろん、昔の澄みきった高音こそ出ませんが、それを補って余りあるハスキーな声に味わいがあり、より深みを感じました。どこかで CD をリリースしてほしいものです(今ですと「配信」でしょうか)。そんな気持ちにさせられました。
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今回は、YouTube で偶然耳にしたアート・ガーファンクルの最近の歌声がきっかけで、昔の海外の音楽について語りたくなりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、書きたいと思います。
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注1:https://www.youtube.com/watch?v=YmVi29lAXRo, https://www.youtube.com/watch?v=Kvs9GvCS2UYより