2019年カンヌとブランドストーリーとVIVIの件。
今月行われたカンヌライオンズ2019。
正式名称は、「カンヌ ライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル 2019」
今年のカンヌは自分の関心領域である「ブランドストーリー」「ブランドジャーナリズム」への評価が高く、きっと自分のNYでの実感から思っていた方向は間違えじゃないんだ。ととっても嬉しくなった。
「ブランドストーリー」「ブランドジャーナリズム」って何?
私は、ここ最近、ブランドが機能価値や価格価値だけでは
存続し続けることは出来なくなってきていて
「どうしてこのブランドが産まれたのか。」
「何を世の中に提供していきたくて存在するブランドなのか。」
「何に対してどんな価値・意思・を提供していくブランドのか。」
そうゆう事をしっかりと打ち出していく(打ち出す前に、ブランド哲学を持っていることが重要だけど)事が大切だし、
そんな時こそ、PRプランナーが活躍する時代じゃないか。とここ最近燃えている。
過去の記事https://note.mu/321mitsuiyukari/n/n8e98f5dc145b
また、そのブランドストーリーの打ち出し方が「ブランドジャーナリズム」として、世の中で変化を起こしたいマインドや、制度に対して異議を唱え
そのブランドが世の中に定義したいブランドストーリーを打ち出していく事も最近更に注目されている。
いずれにしても、
そのブランドがなぜ存在するのか。
そのブランドの商品を購入する事で、どんなブランド観を買っていることになってるのか。を
しっかり発信していく施策を日本でやりたいと思っていた。
2019年カンヌ
そんな中、twitterで電通のプランナーさんが
今年のカンヌについて発信していて、「今年はブランドとしての正しい選択と誠実性がテーマになっている」とつぶやいていて
まさに、ブランドストーリーだわ!と思った。
ブランドストーリーやブランドジャーナリズムが企画のコアにあるためには
そのブランドがどんな哲学を持っているのかをはっきりしていないといけない。
ブランド哲学が無いと、上っ面の、薄っぺらい、炎上したらすぐに吹き飛ぶような企画しかできない。
講談社VIVIの件。
そんな事を思っているさなか
講談社VIVI×自民党のキャンペーンが叩かれ始めた。
あの企画自体は色々突っ込みどころはあるにせよ
打ち出しているメッセージ自体は若い子たちに政治に興味を持ち、意見をしたり、議論する事、を促すきっかけとしては私はすごくいい企画だと思った。(それを自民党のスポンサードとして実施した事であるのは残念だったけど)
そんな中、炎上した際の講談社のコメントが最悪だった・・・涙。
きっとブランド哲学がないから「講談社は、政治的な背景や意図はまったくない」って言ってしまうんだと思う。
講談社、VIVI編集部は、まず、自民党からこの話が来た際に
VIVIのブランド哲学と合致している企画なのか、もし合致しているなら発信の仕方はどうするべきだったのか、もっと考えるべきだったし
そうしてれば、炎上した際に、こんなコメントが講談社から出てこなかったと思う。
ブランド哲学は、こうゆう時に更に試される。
政党を支持するような施策をやるべきでないとは私は思わない。
ブランド哲学が合致するなら、覚悟を持ってやればいい。
そして、それをフラットに設計でき
クライアントサイドに迎合してばかりいないプランナーや営業担当が必要。
そう。
私たち広告・PR会社側の責任もとても大きい。
次に書きたいコト
-2019年カンヌで私が良いなと思った施策。
ー日本で、ブランドストーリー施策・ブランドジャーナリズム施策って実施できるかな?<ブランドストーリー企画でボツになった企画。(ミツイ作)>
ー日本と海外の問題意識のギャップ。。G20から見る、日本ってどうみられているんだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?