インスタント美人
物が溢れる昨今、ニッチなニーズをすくい上げるのは日本人の特技かな、などと思う。
消臭タイツ、速乾インナー、トラックで走りやすい靴‥
日常の「困った」を解決しようとする視点は嫌いじゃない。
心に残るフレーズは「走れるヒール」
そのくらい履きやすよ、というメッセージを
日々にくたびれた心は勝手に曲解する。
「走らなきゃならない忙しさでも、
ヒールを履かないといかんのか」
「早起き、時間管理が苦手なズボラ女子でもヒールが履けるのか」結論、美しい装いには所作も含めて余裕のある生活が伴うと思う。
しかし、日々多くの役割を(母、妻、彼女、社会人、管理職、パート店長、食事担当、健康管理担当、環境美化担当、子ども育成担当)
担いながら、一瞬で変身できないときだってあるぜ。と独りごちる。
走れるヒールは「睡眠不足のお疲れ女子」
が一瞬で、
「ちょっとおしゃれな、できる女子」
を装える変身アイテムかもしれない。
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