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『MENクライ』@浜松町駅(JR山手線、京浜東北線、東京モノレール)

僕はメンクイのメンズである。

今日も抱きしめようじゃないか。

女の子ではなく、ラーメンを。

そう、僕は麺喰いの麺ズなのだ。 

 港区浜松町の『MENクライ』もまた、いい女(ラーメン)であった。 

 丼底からすくい上げた麺は、ほうとうと見間違うほどの圧倒的な極太麺。しっかり芯まで火が通っていてモチモチの食感を味わえる。手打ち麺なので太さにムラがあることで最後まで飽きずに食べれた。
 汁なしの油そばだからこそ一層、この極太麺の特殊さが強調されていたように思う。
 パンチの効いた辛口の醤油ダレは、ニンニクの香りが染み込んでいた。単にジャンキーなわけでなく、不思議と深みがある。どこかで食べたことあるような、ないような…、不思議な懐かしさを感じた。
 簡素な店の内装・頭にタオルを巻いた従業員のスタイル・どんぶりの懐かしいデザイン…、昔なつかしの優しい醤油ラーメンを提供してそうな雰囲気に反する、最高に面食らう(麺食らう)ジャンクフードであった。

 例えるならハーレーを乗り回してるファンキー婆ちゃん。
 地元の不良に一目置かれていて、"生命のかぎりツッパリやがれ!沈む夕陽に唾を吐け!"が座右の銘。
 80歳を過ぎてもマリファナ吸ってラリってる。たまに帰省する孫に
「おばぁちゃん、身体に悪いから吸っちゃダメだよ!」
って怒られると、代わりにラッキーストライクを10本鼻に突っ込んで、思いっきり吸う。
「アタイの孫ならこれくらいやってみ」
って、孫にもやらせようとするパンチの効いたマリファナ婆ちゃん。

 でも実は元々はハーレーもラッキーストライクもマリファナも座右の銘も興味はなかった。

全部、死んだ爺ちゃんの、受け売りで、爺ちゃんを、忘れたくなかったり、する、、、

きっと好きなミュージシャンはジャニス・ジョップリン。

メン、、クライ、、、ベイベー、、、

ぶっとい芯の通ったファンキー婆ちゃんの姿
(※よく火の通った極太麺のアップ)

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