「何となく」な目標設定を卒業する方法〜振り返り編〜|チャレンジログ #13
1/6(月)の今日、仕事初めの方も多いかと思います。
きっと、2020年をどうするか、1年の目標みたいなものを考えている方もいらっしゃると思います。が、その目標設定の方法、本当にそれで良いですか?
という事で、今回と次回の2回に分けて、目標の立て方のあれこれについて、キャリコン&コーチ&経営者の目線でTips的に書いてみます。
●対象となる読者の方
・毎年目標を決めるけど、結局イマイチな感じになってしまう
・そもそも目標を設定してなくて、何となく日々が過ぎることに危機感を持っている
という方の参考になれば幸いです。
目標を立てる前にすべきこと|捕らぬ狸の皮算用?!
さて、冒頭で強気な書きっぷりで問題提起をしましたが、これは僕自身への自戒の念を込めている側面がありますので、どうか多めに見てください。
その分、理想論だけではないリアリティのある内容になっていると思います。
まずは、今年の目標を立てる前に、やるべき事があります。
それは、実績を振り返るということです。
良くビジネスの世界などでPDCAサイクルを回すというのがありますね。
釈迦に説法とは思いますが念の為説明しますと
■PDCAサイクル
・Plan:計画を立てる
・Do:実行する
・Check:振り返る
・Action:新たな計画に反映する
となります。さて、ここで僕が言いたいのは、Planからスタートするのは失敗の元だということです。事実、僕は失敗しました。いや、もっと言うと現在進行系で失敗しています。自慢してる場合ではないですが…。
何も材料が無いところで、いきなり「はい、じゃ今後の計画を立てましょう」っていうのがそもそもおかしいと思いませんか?
まさにこれが「何となく」の原因なのです。その「何となく」立てた計画や目標に、どれだけ本気で挑めると思いますか?
僕はコーチでもあるので、まずは直観的に希望やゴールをイメージすることの大切さは理解しています。誤解が無いようにお伝えすると、ことコーチングにおいても、単なる直観とその人の奥底から出てきた直観というものは区別して扱っていると僕は理解しています。
極論を言ってしまうと、人生の目的というスケールでのゴールが設定できていなければ、年単位の目標やゴールって、結局は「何となく」や「現状の延長」から逃れることはできないと考えています。
ただし、人生の目的までを必須条件にしてしまうと、一人でやるには非常に難易度の高いものになってしまうため、まずは中間解として、振り返りをしてから、新しい目標を立てましょう。と言いたいのです。
実際に振り返ってみる|自分への通信簿
では、具体的な振り返りの方法を、僕自身の例で説明してみます。ある意味開き直り状態で失敗を恥ずかしげもなくお披露目したいと思います。
ということで、僕が2019年の冒頭に掲げた1年の目標をおさらいします。
この中で設定したのが
■2019年の目標
【スタンス】
1文字で表すと「動」
【行動面】
1. 立ち上げた法人にて、100名のお客様の「新たなチャレンジ」を生み出す。期限:年内
2. クライアントへのコーチングセッションを100時間実施し、国際コーチ資格を取得する。期限:年内
3. 学びと実践を継続する。大・中・小のスケール全てをバランス良く行う。期限:ー(通年)
4. 個人 or 法人の情報発信を最低でも週に1回は行う。期限:ー(通年)
というものでした。この内容を1つ1つチェックしていきます。
【スタンス】
2018年のスタンスが「起」だったことを踏まえての「動」でした。
つまり、準備のフェーズは終えて、動くフェーズとして設定しました。
実際に、
・通っていたビジネススクール(経営大学)を卒業
・新たな動画制作のスクールに通い
・ボイトレをやってみたり
・年末からはコーチングの最終トレーニングに着手
しました。その他の諸活動も含めて、確かに動いていたとは思います。
が、想定していたほどの動きになっていなかったので、ここは50点/100点といったところです。この部分は定量評価というよりかは定性評価なので、評価基準はあくまで主観なのですが、そんな感じです。
さて、ここからが本番。惨状をしかとご覧ください。
【行動面】
1. 立ち上げた法人にて、100名のお客様の「新たなチャレンジ」を生み出す。期限:年内
→結果:サービスローンチは5日前の2020年元旦でした。つまり、2019年はお客さまは0名。そのため0点/100点
2. クライアントへのコーチングセッションを100時間実施し、国際コーチ資格を取得する。期限:年内
→結果:そもそも申込みが8月になり、スタートが10月末でした。そして、年内のコーチング時間数は約30時間。トレーニングは2020年の4月まで続きますので、全体の進捗としては30%くらい。ということで30点/100点
3. 学びと実践を継続する。大・中・小のスケール全てをバランス良く行う。期限:ー(通年)
→結果:スタンスでも書いたとおり、短期から中長期の学びを行ったとは思います。ただし、長期で学ぶ取り組みが散々な状態になっているという事実を、実はまだ公表していません(^^; 近日、そちらも共有しますが、それもあり70点/100点
4. 個人 or 法人の情報発信を最低でも週に1回は行う。期限:ー(通年)
→結果:基本的にこのnoteでの発信が成果にあたりますが、昨年の投稿実績は24回。52週/年なので、達成率は46% ということで46点/100点
ということで、2019年の総合得点(達成率)は196点/500点=39点/100点
これが学校なら、落第は何とか免れたけど、最低評価(C評価とか)ということです。
こうして振り返ると、そもそも計画を立てる段階で、見込みが甘いのではないかという事が見えてきます。数字の根拠、スケジュールの妥当性といった部分が、全く見えて来ません。
これは、僕自身の行動特性(外向直観探索志向)も関係がありますが、これは経営者としては対処が必須の部分です。
この振り返りでの気付きを次の目標設定に反映することで、目標設定の精度が徐々に上がっていき、より達成の確度が上がる。というのが、キャリコンのバックグラウンド(発達心理学)でいうところの「スモールSTEP法」です。強気の目標はモチベーションを上げてくれますが、強気を通り越して無謀になると、それはそれで確度が下がる、デリケートなものであると痛感しました。
なお、この振り返りをしっかりできる目標設定の方法論については、以前投稿したチャレンジの方法論に関するエントリーを参照ください。経営学の神様、ピーター・ドラッカー先生の教えも盛り込まれています。
では、ここからは、釈明というか、言い訳です。
僕が振り返りも想定した目標を設定し始めたのが2019年のため、ある意味今回が初めてPDCAのサイクルをちゃんと1週回す経験となります。
それまでの目標は「何となく」になっていたので、サイクル、特にCheckが出来なかったのです。そのため、ここからが僕の目標実現力の正念場となります。
次に、僕は年始に掲げたこと以外の事は何もしなかったのか?というとそうではありません。
上記のように達成できなかったことの裏に、できるようになったことも幾つかあります。
●想定外の成果1
Webサイトのメンテナンス、アップがそこそこできるようになった。
codingの画面はさすがにお見せできないので、ファイルを更新した回数をサーバーのファイルVerにて披露します。
他のWebファイルと合わせて合計315回更新しました。
これも1つのチャレンジなので、改めて別エントリーで詳しく投稿したいと思いますが、テキストはもちろん、ちょっとしたレイアウトや装飾の修正/変更なら即時にできる状態になりました。これは僕自身が進化したことでもあります。
●想定外の成果2
こちらもWeb関連ではありますが、イラスト制作が少しできるようになりました。
こちらは一部ですが、Webで使う装飾を自分で制作したりする中で、Adobeさまのツールは割と使えるようになってきました。最近はイベントの告知ページのカバーイラストも自主制作しています。
先日も他社さまのロゴを勝手にイラレに取り込み、シルエットを整形してお渡ししたところ、喜んでくださいました。こういうのを余計なお世話と言います。(良い子は真似しないでください)
●想定外の成果その3
コーチングのトレーニングを受ける中で、どういう訳かグラフィックレコーディング的な能力に目覚めたようで、それまでほぼテキストだけだったメモの取り方がイラスト多用したグラフィカルなものになってきました。
この辺も改めて深堀りしてお伝えしたいと思いますが、これまでの自分の行動とは違う動きです。
まとめ|失敗自体は悪くない
ということで、僕の2019年は当初想定の目標としては39点/100点でしたが、
・次回の目標設定に向けた気付きを得られた
・+αの進化も幾つかあった
ため、4段階評価でいうところのC+(Cよりやや良い)だと思います。
2020年はせめてB評価にすべく、目標設定の精度向上に向けて引き続き精進して参ります。
ここで僕が好きな格言を1つ
諦めたときが失敗。成功するまで続ければ過程。by shuzo
それでは、皆さまもぜひ、まずは2019年の振り返りを、次の目標を意識して実施してみてください。きっと良い変化があると思います。
次回は、2020年の目標設定の方法についてお伝えしたいと思います。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました‼