ボイトレはコーチングに効くか?|チャレンジログ #7
チャレンジクリエイター:SHUZOです!
今回は僕の挑戦の記録「チャレンジログ」カテゴリで、ボイストレーニング×コーチングの試みについて紹介したいと思います。
コーチングをより深めたいコーチの方や、コミュニケーション力を向上させたい起業家、ビジネスマンの方の参考になれば幸いです。
ボイトレの役割|ボイトレ=歌の訓練ではない
皆さんは「ボイストレーニング」と聞いて何を連想しますか?
おそらく多くの方は「歌を上手に唄うために、アーティストやアイドルがやるもの」というイメージを持たれると思います。
それも正解です。というか、ボイトレの用途としては昔も今も圧倒的にそれがメジャーだと思います。ただ、僕個人に関しては当てはまりません。僕は決して「めっちゃ歌がうまいコーチ」になりたい訳ではありません。
では、何のためかと言うと、「声」を使いこなせるコーチになるためです。
「声」とコーチングがどう関係するのか?という点については後述しますが、ボイトレにも色々な種類があり、僕が挑戦しているのは「話す」ためのボイトレであることだけ先に明記しておきます。
ちにみに僕が通っているのは渋谷にあるボイトレ教室「青山ヴォイス・メイクアップ アカデミー」です。
こちらの「話し方」コースでは、以下のような効果が期待できるとされています。
■ 「話し方」のボイトレの効果
・発声、滑舌、表現力を総合的に改善する
・接客業などで会話をスムーズにする
・印象を良くする
・説得力を高める
・声に自信がつく
・ストレス解消
最後の1つはひとまず置いておいて、お客様とコーチングやキャリアカウンセリングを実施したり、そういった事業を今後運営していく起業家としての側面を持つ僕としては、これらの効果は非常に魅力的です。
そのため、ビジネスで人と接する機会が多い方、何かと支援を得る必要があるような方にも、このソリューションは有益ではと思います。興味のある方は上記のLinkや、「ボイトレ 話し方」で検索するなどして、ぜひチェックしてみてください。
ボイトレとコーチング?|「声」は感情を司る優れたツール
さて、ボイトレの効果についてはザックリとおわかりいただけたと思います。では、それがコーチングとどう関係するのか?という点について説明します。
コーチングは、人と人が対話を通じて、自分自身の本音=気持ちを知ることや、この先の方向性=wantsを明確にするといった、内面的な変化をもたらすソリューションの1つです。基本的に対話によって行うため、コーチは「声」を駆使します。
「声」には、言語の情報と非言語の情報が含まれます。例え同じ言葉でも、イントネーションや言い方1つで、伝わり方が大きく変わります。非言語のコミュニケーションについてはメラビアンの法則というものを聞いた事がある方もいらっしゃると思います。
「話す」という行為には、言語情報を伝えるということと、感情的な情報を伝えるという2つの役割があります。コーチングにおける対話も、同じ役割がありますが、こと「感情的な情報」については、通常の会話よりもさらに重要な役目を果たします。
ここで、少し人間の進化の話を繰り出します。ちゃんとコーチングに戻ってきますので、しばしお付き合いください。
人は、進化の過程で「言葉」を獲得しました。言葉を持たない生き物の多くは、感情をストレートに「声」にしたり、態度といった体で表現する方法でコミュニケーションしています。
人は「言葉」を使うことで、声や態度でなくても情報を伝える事が可能になりました。また共存共栄というシステムを採り入れた結果、大人になる=社会性、理性を身に着けることであり、感情をコントロールすることが良しとされるようになりました。
物事には必ず良い面と悪い面の両方が存在します。理性的な行動を取り続けることで、感情が失われていくという側面です。
特にビジネスシーンでは、どんなにムカついても、悲しくても感情を顕にすることは余り好まれません。
あくまで仮説ですが、そういった自分の感情に蓋をすることを続けていくと、やがて自分自身の感情が分からなくなり、その結果、無表情なビジネスマンが増えることになるのではないかということです。
コーチングは、そういった、自分自身の感情が分からない。もしくは、感情の出し方が分からなくて困っている方のサポートも行います。つまり、クライアントの奥に仕舞い込まれた感情を見つける必要があるのです。
だから、コーチはクライアントの感情に働きかけるために、感情をうまく表現する必要があるのです。感情を表現する方法は「声」以外にもありますが、僕は「声」というアプローチが有効なのではと考えたのです。
実際にやってみた結果|発展途上だけど、変化は起こっている
ボイトレを始めて4ヵ月ほど経過しましたが、少し変化が起こっているように思います。
少なくとも、以下の点は以前と明らかに変わりました。
■ ボイトレをして起こった変化
・発声の仕方を意識するようになった
・口の動きを意識するようになった
・自分の喋りが聞き取りやすくなった
1点目については厳密には呼吸の仕方ですが、人と話す時に、時折、正しい呼吸法になっているかを意識するようになりました。まだ無意識に正しい呼吸ができるまでにはなっていませんが、意識が向くだけでも変化です。
2点目については、1点目と同様、自分自身に対して意識することはもちろん、動画コンテンツを見る時に、人が喋る様子を研究するようになりました。やはり、アナウンサーの方は口が良く動いているな。とか。
3点目については、自分では変化を感じにくい部分ではあると思いますが、僕の場合、自主制作した動画で自分でナレーションしていますので、変化が分かります。
動画でナレーションをしなくても、ボイスレコーダーやスマホなどで自分の喋りを録音しておけば、変化が分かると思うので、オススメです。
で、肝心のコーチングにおける効果があったのかどうかについては、残念ながら直接は確認できておりません。クライアントに「僕の声ってどうですか?」と聞くのも変ですし…。
でも、練習を続けていって、無意識に「声」を使いこなせるようになりたいです。きっと、コーチング以外にも良い影響があると思うので。
ということで、今回はボイトレ×コーチングの効果についてご紹介しました。あくまでボク個人の仮説に基づく挑戦であるため、すべての人(コーチ)にとって有効なのかは分かりませんが、何もしないよりかは何かしらの変化はきっとあると思います。
もし、自分自身に変化が無くても、発声の仕組みを理解することは、人間に対する理解が深まるのではと思います。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!