「20年以上使っていたシャンプー」2024年12月30日から2025年1月5日
20年以上使っていたシャンプー
年末が来るのが早い。再来週くらいかな、と思っていたら12月30日になっていて、明日は栃木の実家に帰省する日だ、という感じになってしまった。
去年の帰省は最悪だった。イヤイヤが最盛期を迎えたのんちゃんを連れて電車を乗り継ぎ、実家に帰れば一晩中夜泣きをし(マジで一晩中だった)、満身創痍の年末年始だった。
今年はというと、のんちゃんはここのところすっかり落ち着いていたこともあり、それほど問題なく実家にたどり着くことができた。夜泣きもなく、すんなりと朝を迎えることができた。概ね大丈夫だったのだ。
それでも、どっと疲れてしまった。ずっとのんちゃんの動きを警戒していたからだろう。
実家で気づいたことがある。実家の風呂場にあるシャンプーの銘柄が、おれが高校生の頃からずっと変わっていない。たしか母が生協で選んで買ったものだ。母がこれを買ったときのことをおれは覚えている。「このシャンプーがいい」としきりに言っていた。おれも「悪くないかもな……」と思ったはずだ。
それから、もう20年以上はこれを使っていることになる。ずっと同じ物を使っている方もすごいし、20年以上ずっと生産・販売しているのもすごい。パッケージもまったく変わっていない。その間に、おれは家を出た。実家は建て替えられた。祖父と祖母は死去した。のんちゃんが生まれた。いろいろ変わったけど、それでもシャンプーは同じ。
調べてみるとアマゾンでも売っていた。
実家で使っているときはわからなかったが、ノンシリコンの「せっけんシャンプー」というもので、わりとこだわりがあるシャンプーであった。
このシャンプーが20年以上使われていたから、なんだという話である。しかし、そこに途方もない時間の流れを感じてしまう。実家の中の、動いていない部分。
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