「骨まで子ども」2024年9月16日から2024年9月22日
骨まで子ども
先日買ったこのおもちゃ
このバランスボードにおれが乗って揺れているところを、のんちゃんが見物しようとしていた。
おれが体重をバランスボードにかけた、まさにそのときだ。
バキッと変な音がして、のんちゃんが泣き出した。おれが乗ったバランスボードに、のんちゃんの足を挟んでしまったのだ。
足の骨が折れたり、ヒビなどが入ってしまっていないだろうか。……しかし、のんちゃんの様子を見ていると、どうもそんな様子が感じられない。痛いと文句は言っているけど、普通に歩いている。
病院に連れて行こうか、どうしようか……。整形外科は休みみたいだ。たとえ折れたとしても、どうせ保存療法しかできないだろう。それなら、明日でもいいかな。
そんなことを考えていたら、のんちゃんが和室に置いてあるマットレスからジャンプして畳に着地するという遊びをやりだした。こりゃ折れてないわ。
次の日にいちおう整形外科も入っている総合病院に連れて行く。待合室では咳をしている人が多い。コロナって、ぜんぜん収まっていないんだよな。来ない方がよかったかもしれない……なんて思ってしまう。
テレビで「ラビット」をやっている。どこかの地方で、メロンを半分に割って、真ん中のくぼみにソフトクリームを入れたものが1,000円で売られている、そんな話題をやっていた。
のんちゃんが初めての病院で不安そうにしているので「メロンおいしそうだね~」などと楽しい雰囲気を作ってやる。メロンは食べたことがあるので、なんとなく興味を持った様子だった。
医師は患部を見ると「たぶん大丈夫でしょうけど」と言いつつ、一応レントゲンを撮ってくれた。レントゲン写真を見る。大人の骨がリアルな劇画タッチなら、のんちゃんの骨はそれを小さくサンリオ的にディフォルメしたような雰囲気で、本当に「骨まで子どもなんだな」という感じがする。
「とくに問題なし」との所見をいただいた。よかったよかった。
その日の夕食時に、のんちゃんが急に「めろんないの?」「めろんたべたい」「めろんは?」などと騒ぎ出した。病院の待合室で見たテレビの記憶だ。
全部床にまいて食べさせたい
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