2021年7月14日生命の紡がれ方

妊娠9週1日

妻が検診に行く日。おれも着いていった。あいかわらず病院に入れない。今回、病院からすこし遠いところに喫茶店をみつけたのでそこで待つことにする。お金はかかってしまうが、切り株はもうきついので。

そして、もう毎回つきそわなくてもいいかな、という気もする……。

検診が終わった妻に聞いてみるとまるは元気に育っているそう。この産院で分娩予約をする。

お昼は外食にする。適当に入った定食屋で妻はハンバーグ定食をそれなりに食べていた。よかった。それにしても「妻の食事」にこれほどまでに一喜一憂するとは……。

夜に「まるをちゃんと育てられるのかな」と妻が言う。
「なんというか、育ててしまうのでは?」と返した。

結婚してしまって、赤ちゃんを作ってしまって、育ててしまう。そんなことをするとは思っていなかったが、そういう方向に進んでいる。

生命は個人個人の決意ではなくて、「なんとなく」紡がれていってしまうのではないか。種を存続させようとする力によって、そうされられてしまうのではないか……。うーむ。遠い目になってしまう。

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斎藤充博
サポートしていただけたら妻においしい果物を買ってきます。