恋のおしまい〜海のはじまり特別編で、水季のことがわかったようなわからんような。

「海のはじまり」
水季にどうにも感情移入できない視聴者が多いような気がする。私もです。

ただ、8月26日放送の「特別編」で、水季がどうしてシングルで産み育てる決意をしたのか納得できる理由が見つかったかもしれない。

「夏くんより好きな人ができた」
ずっとこの台詞が気になっていた。

「特別編」ではドラマのキャラクターたちは2020年を生きていた。
津野は水季のことを好きなようで、デートに誘う。水季も、どう見ても津野に好意を持っているような言動。

「津野さんのことを好きにならないようにしている」
そんなの、もう「好き」とイコールじゃん。なーんだ、二人はいい感じだったんだ。

しかし水季は恋を「おしまい」にしてしまう。
夏のことがまだ好き、それもある。
でも「子どものことを邪魔だと思ってしまうのが怖い」「子どもを一番に思えなくなるのが嫌」
ここが水季の本音ではないかなと思った。

水季は、本当はとても恋愛体質なのかも。それに、自分が母親に向いてないことを自覚している。
あの時、夏と一緒に親になる未来を描けなかった理由は、一度堕すつもりだったのに勝手に決めたのだから巻き込めない…というのももちろんだけど、夏とは恋愛関係でいたかったのかもしれない。
赤ちゃんを育てるって本当に全集中を向ける必要があって、その他のことは構っていられなくなる。
ひとの心のキャパシティーはそれぞれ。
水季は、自分が誰かを愛せるのは一人まで、産むと決めたのであれば、その子だけしか無理、と思ってその決断をしたんじゃないかな。
シングルマザーが恋をしてはいけないなんてことはないけど、世の中には「子どもが邪魔…」で子どもを傷つける親(もしくはその恋人)が少なからずいるということを考えれば、我が子を優先した水季は海にとっては「いい親」かもしれない。

次回の手紙で明かされていそうだけど。全然違ってたら恥ずかしい。

でもやっぱりわからないことはある。
なぜ両親に頼らず、他人の津野に頼ったのだろう。
弥生さんのように母親と折り合いが悪いならわかる。
でも水季の両親は、孫を手放しで愛してくれる父に、「子どものことを忘れてもいい日がある」と言って快く預かってくれる母。
めちゃくちゃ応援してくれるし理解ある親なのに。
津野への思いを「おしまい」にしておいて、頼るとこは頼る、というのは少し身勝手かなと思った。
津野、「もうしんどい」とか言って断ってもよかったのに。我慢強すぎる。

一つの恋が「おしまい」になった頃、もう一つの恋が始まろうとしているところだった。
夏と弥生だ。
この対比よ…。

次回は9話、全12話とのことだからあと4回。まだ色々起こりそう。
めめの休養は心配だけれど、元気にお仕事復帰できていることを信じて待ちます。

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