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それは正義から自由なんじゃなくて、尻尾振ってるだけですよ!

結局誰もが、上をチラチラ見ながら日々を過ごしているんじゃないか。

「芸能人は政治に口出すな」「無知なくせに」「歌手やってろ」というのは確かに職業差別的でもあり役割に人を縛る考えでもあり、縦割りジャパンの弊害という気はするが、「上にはあまり反抗しないでおこう」というのもあるだろう。

中立のフリして政府を間接的にかばう発言を隙あらばする芸能人というのはいて、そこまで文句を言われたりはしていない。これは別に政治に限らず、仕事とかでも、「いかに怒らせず上手く伝えるか」「上の言うことだし文句言えないしね~」というのが広く蔓延している。色々な会社に。(もちろん無用な摩擦は避けるべきだろうが)

そういう古い組織から離れているように見えるところでも案外上をチラ見する意識というのは強く残っているようで、上手く「中立」を被っている。

まあチラ見する「上」には更に「上」がいて、「上」を限界まで辿るとどこに辿り着くかというのは面白い。雲の上にはホワイトハウス、いや、全人代かクレムリンか(笑)

しかし「権力と反権力どっちもどっち私はよく分かりませんが」という言い方は、唐突かもしれないが「歴史修正主義者」の言い方に似ていると思う。

「私は不勉強なのでこれからタブーと言われているあの『歴史的事件』(南京事件やホロコースト等)について勉強します。少しでも事件の実在に疑問を呈すると袋叩きに合いそうなので怖いですが(と言って否定側のサイト等を前向きに紹介する)」

というのが一昔前にあったが、だいたい「不勉強なはずなのに何故一方的な偏見だけは学習できてるんだ!」と激しい非難に合い、「やっぱり自分たちの正義を危険なまでに確信してるやつらがいて、俺を叩いてる!」となり、「あっちの世界」のドアを本格的に叩くことになってしまう。しかし極論言うと中立くんの行く末はネオナチか、ともなり恐ろしい気もする。

話が少し脱線してしまったが、ある意味少しは、上の用意したプラットフォームに乗るのは仕方ない面はある。就職なんて低くない確率で「抑圧側」に回る訳で、「抑圧側」に回りたくない!といってニートする訳にもいかない。(本当に一歩専門的な知識に入り込んで調べてみると、あらゆる業界のあらゆる組織が、直接間接に権力に加担してしまっているのが分かる)

ただ最近は、小さい範囲でも自分たちのプラットフォームを作ろうというインディーズ的動きが広く芽生えている気もして、少しでも権力から降り注ぐ瓦礫の影響を受けないようにするという努力が感じられる。

会社とか、上に何か言いづらいと、結局転職が相次ぎ、組織が空洞化していく。社会や国全体も、あまりお上プラットフォームオンリーで中立くんばかりだと、海外に行く人が増えて、ただでさえ空洞化しているのに止まらなくなるだろう。どうしたものか。

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