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「ごみを拾いましょう」

 私はかつて教員でした。

 学校がスローガンをかかげていました。「ごみを拾いましょう」と。

 私は、いいことだと思ったので、自ら、実行することにしました。道や、学校の最寄り駅で、できるだけ、空き缶やペットボトルなど、ごみを拾いました。

 しかし、最近になって、しみじみと気づいたことがあります。

 「町に落ちている空き缶を拾うこと」は、「空き缶集めをして生計を立てているホームレスのかたの仕事を奪っている」ことだと。

 人間って、罪深いですね。どれだけ「いいこと」をやっているつもりでも、必ずだれかには迷惑をかけているわけですから。

 以上です。お読みくださりありがとうございました。

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