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おすすめの曲:ノードクヴィスト「ユール、ユール」

 (これは私がたまに書くクラシック音楽オタクネタです。趣味に合わないかたにはついて来られない話だろうと思いますので、それでもよいというかただけ、どうぞお付き合いくださいませ。なお「おすすめの曲」という題の記事はときどき書いていましたが、第何回だかわからなくなりましたので、回数を書くのを今回からサボりますね。)

 私の楽器はフルートでした。レッスンでは、自分から「これがやりたいです」と言って曲を持って行くことはほとんどありませんでした。ほとんどの場合、与えられた曲をやっていました。曲とも一期一会だったわけです。私の先生はスウェーデンとつながりがありました。スウェーデン人の作曲家・ピアニストであるオットー・フロイデンタール氏とも仲が良かったですし、スウェーデンで流通している楽譜で他の国ではほとんど知られていない曲もよく知っていました(ペッテションベルイエの「フレースエーの花々」なども。これは記事を書きました。最後に紹介いたします)。ある、スウェーデンのミッションと思われるプロテスタントの教会の日曜午後のミニコンサートに出させていただいたこともあります。(私はそのころ洗礼を受ける前であり、すなわちまだ二次障害でへたにはなっておらず、比較的うまく吹けたものです。タファネルの「アンダンテ・パストラールとスケルツェティーノ」を演奏しました。)私の先生はカトリックであることがずっとのちにわかりましたが、スウェーデンはプロテスタントの国です。本日ご紹介するノードクヴィストの「ユール、ユール」も、そんな曲のひとつです。曲とは「やる曲ガチャ」であるわけですが、その代わり、自分からでは決して知ることのなかった宝物のような名曲に出会うことがときどきあったのです。これもそのひとつです。

 これは、本来はフルートの曲ではなく、歌曲です。さまざまな編曲をされて歌われているようです。「ユール」とは北欧の言葉で「クリスマス」という意味です。キリスト教が入って来る前からあった冬至の祭りの名前であるようです。とても短くて、しかも美しい小品です。気に入っていただけたらうれしいのですが。

 最近『ブロムシュテット自伝』を読んで、ノードクヴィストの名前が出て来て思い出した曲です。Nordqvistと書いてなんと読むのかわかりませんでした。ほかの読みかたをする人もいます。しかし、この本は、原語に忠実にカタカナ化しているように思えましたので、ノードクヴィストと呼ぶことにいたします。

 私が、検索が苦手であるだけかもしれませんが、これ、普通に検索しても出ないみたいです。よほど国内だけで出回っている音楽だと考えられます。YouTubeで「nordqvist jul」とか書くとたくさんヒットしますが。

 以下に、その検索でヒットしたうちのひとつをはっておきますね。フォン・オッターが歌っています。


 最後に、ペッテションベルイエの「フレースエーの花々」について触れたことのある記事をはって終わりにします。どういう曲だかわからない記事でごめんなさいね。「音楽の感想を文章化する」というのは私の才能ではないのです。「耳だけでコードネームをとる」というのは才能ですけれども。



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