66.血管が若返るって本当にあるの?(1)
血管の老化と若返り、老化とは血管が固くなること、若返りとは柔らかくなること。
血管が固くなるのは動脈硬化で、原因は動脈内壁にできた柔らかい瘤(アテローム)が沢山できたり、血管壁を構成する筋肉の中膜がカルシウムの沈着で石灰化して固くなることで生じます。
従って、血管が柔らかくなるというのは、アテロームが無くなるかor 石灰化した血管を柔らかくなるか、このいずれかの状態になった時血管は柔らかくなり、血管が若返ったと言えます。
関連してインターネットにある「血管が柔らかくなる方法」は、「血管年齢を若く保つ方法」が殆どでそのためには①低塩分 ②野菜中心の食事 ③低血糖 ④ストレスをためない ⑤血液サラサラ などで、実際に血管年齢を示す数値で○○歳若返ったという公開データは見たことがありません。
それほど血管を柔らかくするのは、医学では全身のアテロームを無くすることも、石灰化した血管を柔らかくすることも難しいのが現状のようです。
では糖尿病と血管の関係は? やはり高血糖と薬が血管の老化を速める原因となります。
高血糖が原因となるのは、血液ベタベタ・ドロドロになると血管壁との摩擦が大きくなるので傷つけやすくなります。傷付くと血液中の①活性酸素で酸化されたコレステロールが血管内壁に入り込みます ②入り込んだ酸化コレステロールは体に不要物なので免疫細胞(マクロファージ)が食べ続けて大きくなり死んでしまいます。 ③大きくなった死んだマクロファージが積み重なって血管内壁を膨らませます。 これがアテロームです。
従って、加齢とともに活性酸素の消去能力が低下するので、高血糖状態が続くとアテロームが増えたり大きくなるので血管の老化が促進されます。
また薬やインスリンも動脈硬化の原因になります。理由は、これらは石油が原料なので石油を毎日飲んでいることと同じだからです。
大気汚染やたばこが体に害のある活性酸素を発生させるのは、石油成分を含むからです。薬剤の摂取も同じで、さらに病状が悪化して薬の量や種類が増えるのは石油の量を増やしていることです。
糖尿病は発症して10年位から様々な合併症を患うようになりますが、10年も毎日石油を飲んでおれば必然の結果と言えます。
これが糖尿病はできるだけ早い段階で決別することが大事な理由の1つです。
少し脇道にそれましたが、一般的に言われる方法では血管の老化を遅らせることはできても、若返らせることはできません。
では、数値で表せるほどの「血管の若返り」は可能なのでしょうか?
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糖尿病は自分でいつでも決別が可能な病気です。
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