8月14日

夜勤明けの日曜日。
昨夜はイライラしていた。そのため介護自体も雑。クソ馬鹿野郎でした。
理由はなんだろう。時折、イライラすることがある僕なので、ある種の生理現象だとして受け取ってはいるが、こうして態度で出してしまうのが本当に嫌だし、申し訳ない。
夜、硬い椅子を四つ並べ、泥のように眠った。起きると、ストレスは消え、むしろ気分はよかった。
ただ、昨夜の事は覚えている。罪悪感が身体中に張り巡らされる。体が硬くなる。自己嫌悪に陥る。徐々に気分は落ちていった。この自己嫌悪の状態で介護しても相手にも悪いし、一緒に働く人にも悪い。ということで、自分なりに対応を考えた結果、歌うように接しようということになった。
歌うように、気持ちよく、お互い気持ちよく。
基本的に元気にノリよく、なのだが、とある利用者さんには、子守唄を歌うように接した。
その利用者さんは全介助を必要とする。嚥下状態が悪く食事が殆ど取れず、発話もままならない。ここ数ヶ月は言葉を発する事さえなかった。口から発せられるのは、ただ、「アー」などのうめき声に近いものだけ。
10分間位だったと思う。ベットの横で膝立ちをし、手をそっと握っていた。
「ありがとう。ありがとう」
突然だった。か細く、消えそうな声で、二度、言葉を発した。
昨夜、僕はこの利用者さんにも、明らかに不機嫌な態度で接していた。肛門付近を自分の手で掻く癖があるその人を、その人の手を汚いもの扱いし、邪険に扱った。それは昨夜だけではなかった。これまでも何度か、僕はそうしていた。無意識だった。その無意識の、自分の行動が、フラッシュバクのように頭の中を駆け巡った。

これからも、また不機嫌になる事があるとは思う。最悪な状態で、最悪な対応をしてしまうかもしれない。だけど、この時間を僕は経験した。きっとこれから大丈夫。こんな自分にもありがとうって言ってくれてありがとう。この気持ちを保っていきたいなと、書きながら改めて思う。

朝9時、夜勤を終えて帰宅。すぐにシャワーに入り、寝る。

昼の12時起きて、今度はトリエンナーレのバイトへ向かう。

昨夜、池田ちかさんからLINEを貰い、急ではあるが行くことにした。

今日で3回目。猩猩着て歩き回るだけのバイト。それだけでは退屈なので、積極的に人と話した。その際気をつけていたのは、自分の心が落ち着いたまま、心地よく、相手とも話が弾むような、会話。意識しながらも、気楽に。岡山県にいた時、自然にできていたあの時を思い出しながら。

コミリュ力高いね、と言われたので、中々良かったのではないか。

ただ、少し話し過ぎの、気を使いすぎではいた気もする。家に帰り、疲れがどっときた。体力面というより、心の疲れ。まだまだ練習が必要。

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