2月3日
ここ数日で卒展の準備も終わり、残すはプレゼンのみとなった。大学生活、休学を含めた5年間。ありがとうございました、と一応挨拶しようと木村先生の元へいくと、「お前大学に全く来てなかったくせに、今までありがとうとかいうな」と言われた。「またいつでもこればいい」とも言われた。
すぐに幕を閉じようとする癖のある、劇的な展開を想像し行動する癖のある僕は、つまり終わりをきめてしまう僕は、その言葉で現実に戻してもらったような、気持ちになった。夢から覚めたような。頭がスッキリした。
一言挨拶して帰る予定が、そこから2、3時間話をした。この人みたいな人間になるのが僕の夢の一つだったんだ。区分けをせずにただ生きる。対峙する現実をどう生きていくかを真剣に考える。そうやって生きているこの人を尊敬してやまない。
またきますと言い、先生の部屋をでた。先生は他の生徒の元へいき制作の手伝いをし始めた。
そういえば、行ってきます、とか、またきます、とか言える場所って気持ちがいい。そんな場所を増やしていきたい。街へ出よう。
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