1月6日
AM 3:00 「すいませんが、ここは寝るところではないので」
店員さんの言葉で目が覚める。いつの間にか寝ていたらしい。
始発で厳島神社へ行こうと、本を読み粘ろうと試みるも、眠気は容赦なく襲ってくる。
充電する場所があると思い、ここに来たのに一つも無く、携帯の電池は既に2%を切り、充電器の電池も無い。ただ、このままじっとしていてもまた迷惑をかけるだけなので移動することをを決意。2%の残りライフでGoogleマップを開き、「マック 営業中」で検索。あった!徒歩20分ほどの場所。通りの名前と、広島城の横をとりあえず真っ直ぐ進むことを頭に叩き込み、AM 4:00 外へ飛び出した。
寒い。完全に未開の地。とりあえず近くのコンビニで情報収集。広島城の位置を聞くと、キョトンとした表情をしたのち教えてくれた。そんな事聞く人も珍しいのだろう。なぜなら徒歩5分圏内にあったからw。自分も一応分かっていたけど、不安なので一応の確認で聞いたんです。ありがとうございました、店員さん。
まだ外は暗い。犬の散歩をする中年男性を発見。挨拶するもスルーされる。全然気にはならないが、こういうのって若者が挨拶しないパターンが多い気がするので、なんだか面白いなと思った。若者とか中年とかもうどうでも良いね。
左手に広島城が見えた。城ってあるだけでなんか良い。周りに大きな建物を立てなくなるから、見晴らしが良くて気持ちが良い。
ようやくマックに到着したものの、なんと今日に限ってお休みしている。荷物も相まって肩がだいぶ重く感じた。広島は地下が空いており、そこにベンチがあったのでしばらく座り込んだ。眠気と疲れがドバッとのしかかる。少し回復し切り替えて別の店を探す。時間は5時過ぎ。まだどこもやっていない。仕方がないから近くのコインロッカーに荷物を預け、周辺を散策することにした。
街を歩き、人とすれちがい気づいたことがある。誰も顔を見ようとはしないということだ。目が合うと大概逸らす。僕の目つきが悪いからか?そういう類とはまた別な気がしてならない。関わりたくないという意志が見える。なんか、冷たい。都会。今まで何度も名古屋に行っていたはずなのに、なぜそういう事に気がつかなかったのだろう。恐らく私自身がその状態だったからだと思う。私は今までイヤホンを付けることで、完全に自分の世界に入っていた。外の世界と関わりを断ちたかった。冷たい人間だった。
交差点で、腰の曲がった女性が、大きめの袋を抱えながらキャリーバックを引いていた。その様子が重そうで、かつ青信号が点滅していたため、ついその女性に手伝いましょうかと声をかけたが、大きめの口調で断られた。この場合のことは、冷たいとはまた違うのだと思う。ただ、心に張り詰めた線みたいなものを感じずにはいられない。ピンと張った線。そこに触れる様ならば、強く響く。
ゆったりできりゃ苦労せんわという声が聞こえてくる。
7時から開く店を発見。それまで、地下のベンチで待機。
朝の通勤が始まる。じっと座っていると、人々の歩くスピードが、テンポがかなり速いことに気づく。社会とはこういうもんやでオーラを感じ、逃げるようにそこから退散した。コンビニで30分ほどいた後、ようやく充電へ。場所はロッテリア。心からありがとう。ロッテリアには足を向けて寝られません。なぜか。そこで10時まで寝てしまったからです。すいませんでした。気づいたら寝ていました。
色々と充電完了。広島市内散策開始。厳島は諦める。
原爆ドーム、平和資料館。やっと見ることが出来た。
ようやく知ったきになれた気がする。
語り部の方目が印象的です。じっと私の目を見て、教えてくれました。まだ続いている。終わっていない様な気がします。あまりにも多くを知らないことを学びました。
またいつか。
長崎や、東北にも足を運ぼう。
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