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誰もが諦める制限だらけの洗車環境に僕は運よく巡り合った
・水道設備なし
・電気使用不可
・騒音厳禁
・クルマの移動不可
・床に水をこぼしてはいけない
・クルマに水を掛けないで欲しい
・脚立使用不可
このような条件の元、お客様のクルマの駐車場所に赴きその場で洗車するサービスである「出張洗車」を僕は仕事にしています。
雨や雪が降る、風が強い、水が氷る日以外は全て洗車日和です。
洗車におけるタブー中のタブーである、気温40度を超える真夏の炎天下でさえもいつも通りに仕上げることを要求され、染み一つ許されません。その都度の仕上がりだけでなく長期に渡る「美観維持」も求められます。
洗車(駐車)場所によっては非常に薄暗く、場所によっては雑草が生い茂り蚊に血を吸われ、場所によっては一日中陽が当たり、場所によってはドアを全開に出来ない、これらはクルマを移動しないとする制限からです。
またほとんどの洗車(駐車)場所に屋根はなく、青空駐車環境です。
持ち込む道具は、バケツ一杯の水とスクーターに乗る程度の道具のみ。
電動工具は、ドンキホーテで買った1000円のハンディ掃除機一つ。
全て手掛け仕上げ。疲れるし雑になるので、ゆっくり丁寧を心掛けます。
場合によってはお客様が後ろで腕を組んで洗車の様子を見ています。
仕上がった車をはじめてみたお客様からは「本当に触っていいんですか?」と聞かれるくらいの仕上がりにはします。
ボディ、タイヤホイール、窓ガラス両面、内装、これら全て一人で取り組み、普通車サイズであれば所要時間は約2時間/台ほど。
あなたならどのように取り組んでこの要求を満たしますか?
ほとんどの人は「そんな条件で洗車するのは無理」と諦めると思います。
僕は「制限こそ発想を自由にするカギ」と確信しています。
セオリー、常識、固定観念、全て疑い「なぜそうするのか?」「何がそう足らしめるのか?」と仮説検証を繰り返すことで得る確かな手応え、結晶ともいうべき本質を掴めば、制限は制限ではなくなり自由になるからです。
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