「消費行動と意識は深く連動している。キャッシュレスデータ×アンケート調査で見えた、顧客の本当の姿」MarkeZine 2022/11/29
【記事の要約】
三井住友カードの「Custella Research」は、決済情報から分かる消費行動と、会員1200万人へのアンケートから分かる意識データを掛け合わせた、深い顧客理解とプロモーションの連動が可能になるサービスだ。例えば、「コロナ禍の影響に対応するため、顧客層や行動の変化を把握したいベーカリー業態」の場合、利用減少者層は50代以上のファミリー層かつ世帯年収は800万円で、決済情報からコロナ禍以前はアウトドアを楽しんでいた人と分かり、アンケートから「外出できないストレスをパン作りで発散している」などの理由から利用が減少したことが判った。一方、利用増加者層は、20~30代の独身男性かつ在宅ワークの会社員で、行動範囲が自宅周辺に狭まり、朝の散歩が習慣化し、朝から営業する近所のパン屋を目的地として散歩していることが分かった。
【私の考え】
マーケティングの戦略立案において、具体的な顧客像であるペルソナの決定がある。既存商品のペルソナを再定義する上で、Custella Researchを活用することで、これまで想像まかせだった、顧客の内的な感情なども実存する人物像に基づいて行えると考えた。また、マーケティングの難しさの一つとして、予算や戦略の決定権を持つ、社内の関係者を説得することが挙げられるが、自社製品に対する顧客の態度の変化を考慮した戦略立案において、説得材料としても重宝される情報であると考えた。