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「【逸話】地方の中核都市には、ビジネスチャンスが溢れている」NewsPicks 2022/10/16

【記事の要約】
タレントで実業家、事業家の杉村太蔵氏は、旭川で巨大駐車場になっている450坪の土地を自社で買い、1店舗5~6坪程度、スタッフ1~2人で完結できる小さなお店を25店舗集めた「旭川はれて」という商業施設をオープンした。敷金・礼金・保証金なし、即日やめても違約金なし、退店時の原状回復義務もなく、厨房機器や什器、内装の費用は杉村氏の会社負担、店舗での支払いは現金を使わない完全キャッシュレス制で、売り上げの20%を納めてもらうという条件で募集したところ、説明会に400人が参加、84人がエントリーした。一方、「4カ月連続で売り上げ70万円を下回ったら契約解除」というルールを設けており、常に出店希望者が控えている。出店者は、ほとんどが地元のお店で、半分が新規出店、残りが2〜3店舗目の出店となっている。また、上位店舗は、売上の2割納付より、家賃の方が安くなるため、商店街の空き店舗への出店を、出店費用1000万円を支給し、それを株にして3年後に1.5倍にして買い戻してもらうことで後押しし、卒業してもらう仕組みになっている。現在、事業は成り立っており、同じスキームで、来夏には山口県下関市に「唐戸はれて」をオープン予定だ。

【私の考え】
中核市の場合、ショッピングモールが進出し、地元店舗にも出店してもらう、商店街の店舗を巻き込んだ企画を開催するなどの取り組みで、地元店舗と折り合いをつける傾向があるように思える。しかし、少なからず商店街の賑わいにも影響を与え、商店街の再興も困難なものにする側面があると考える。一方、杉村氏の取り組みは、商店街に出店できる店舗を育てる、店舗間同士で協力する関係性を構築する点で、長期的にも地方へよい影響を与えるものであると考えた。


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