【映画?感想文】アニメ版「アイドルマスターミリオンライブ 第二幕」は第一幕からギアを一段階上げてきていた【ややネタバレ】
0.はじめに
前回の続きです。第一幕では結構いいところで終わっていたので、気になって第二幕も観に行きました。第一幕があくまで「導入」だったので、第二幕は一気に「始動」しはじめた感じでしたね。なかなか見どころが多く、本格的に面白くなってきた、という印象が強かったです。以下、気になったポイントなどをメモしていきます。
1.第二幕ざっくり感想
(1)第5話
第一幕のラスト(第4話)からの続き。なんていうか、「合宿」とか「文化祭」感があってわちゃわちゃしていて良かったです。ちょっとした出番でも「そのアイドルはどういうことが得意/好きなのか」が伝わるような構成になっていたのは、第5話のストーリーを考えてもとても合っていて、観ていて楽しかったです。あと茜ちゃんうるさかわいい。
ただ、ライブシーンでのあの選曲(とある765ASの曲をカバー)は読めなかった…歴戦の765ASのPでも最近なかなか聴いていないんじゃないかなあの曲(というかあの曲の初出を知っているPチャン、今どれくらいいるのかしら)。しかし、このときのミリオンスターズにはとても合っているんですよね。なんとも秀逸な選曲でした。
あとは「もう一曲」の方。こっちもたまらないものがありました。まあこの曲は外せないですよね。いきなりいいパンチもらいました。
(2)第6話
未来、静香、翼に加え、4話から加わった紬、歌織さん(このメンバー『スタマス』参戦組だなそういや)の5人にクローズアップした回。個人的には静香の父親が想像以上にアレで…「親目線だとああいう態度になるのもややわかる」一方、「観客視点(神の視点)だと仮にも社会人同士の会話なのにスゴイシツレイな奴」だし、「静香視点だと『出てきただけで怯えてしまうような相手(≒苦手意識とかがある?)』」というなんとも絶妙にいやらしい(えっちな意味ではない)描き方がされていて、物語的には今後何か一悶着あるんだろうなと感じさせられつつ、かといって「ゲッサンミリオン」とは異なる描き方をされるのだろうけどどのようになるのだろうという期待もあり、なかなかにキーパーソンになるかもしれないと思いました。まあたぶん最終的には映画「グランツーリスモ」(ミリオン第二幕観た翌日に観ました。こちらもめっちゃ面白かったです)の主人公の父親みたいになってくれるんじゃあないかと思っているが、はてさて。
(3)第7話
既にあちこちでちらほらと見聞きしてますが、やはり賛否両論回ですかね。個人的には「あいつ殺意高すぎない?」とか、「安全面きちんと配慮してます?」ってあの番組の大道具とか担当した連中全員に説教したくなるアレとか、「あの崖、軽くオーバーハングしてません?」とか、まあ脚本と演出の悪ノリが目立つ部分はかなり好みが分かれやすそうだったかなと。あと水着の肌色率の高さがちょいと目に毒だったかな。安全面・露出面ともに現代だとああいう番組できないだろ多分、コンプラ的に。
しかし一方で各アイドルの魅力はかなり引き出せているとも思われました。今回の出演陣だと海美さんと琴葉さんがね、なかなか気になりました。特に海美さんについては、第一幕感想でも「結構気になった」といっていたのですが、それに加えてもともと漫画版の「Blooming Clover」で人となりは結構知っていたし、ソロ曲のひとつ「スポーツ!スポーツ!スポーツ!」のヴィレッジ・ピープル的なノリの良さとか(自分がたまたま参戦した唯一のミリオンの生ライブである5thSSAで、何も知らない状態で聴いてベタぼれした曲なんですコレ)、かなり好きではあったのですが、動いて喋ってとなると、更に魅力的になりますね。この子は本当に元気を与えてくれる。アイマス同士で越境するときはASの我那覇響さん・デレの日野茜さん・シャニの有栖川夏葉さんと元気女子同士でチーム組んでほしいですね。
(4)第8話
筆者はミリオンライブをあまり知らない身ではありますが、二階堂千鶴さんは以前よりかなり好きなのですよ。で、その千鶴さんにいよいよ本格的な出番が来て非常に嬉しい。コロッケの差し入れや、ロコちゃんのことを「コロちゃん」と呼ぶ定番ネタもありバランスが良い。高笑いからの咳き込みも定番。しかしセレブ感はしっかりある。こういうのでいいんだよこういうので。
物語的には7話と同様「仕事の段取り的にどうなん?(特に遊園地の管理者側からPまたは事務所へ事前に連絡できただろと)」という点が気になってしまうのがちょっと残念だったものの、やはりアイドルの描き方は上手い。
各アイドルについては、「最年長者でかつ社会人経験あり」の身としてみんなを引っ張っていこうとするこのみさん(今回の話で一気に好きになりました)、「困難な状況でも平静を保って場を支える」千鶴さん、「ムードメーカーとして場の空気を動かせる」奈緒(なお映画館に行った日が阪神が18年ぶりの「アレ」をした日の翌日だったので、奈緒が出てくるたびに「おめでとう」と心の中で呟いてしまっていた(中の人ネタ))、「アイドル好きであることによる知識の多さと、しっかりとした思慮深さ」が伝わってきた亜利沙(余談ですがこの子の地声が意外と低めなのが結構好きです)、そして「最年少で業界歴は長いが、まだどこか陰がある」桃子が自ら歩み寄ってみんなに協力して…と、遊園地組の全員がうまくチームとして嚙み合っている感じが良かったですね。
あとは欲を言えば、あまり描かれなかった噴水広場組(駆け出し時代の定番、池袋サンシャインシティの噴水広場ですよねアレ)についてももう少し触れてほしかったかなーと。ミリシタあたりで補完されるのか、あるいはBDにOVA収録するとかか?
2.おわりに
第一幕が「1話~4話までひとつながりになっている感じ」だったのに対し、第二幕は「それぞれの話でそれぞれのアイドルが動き始めた感じ」があったので、今回の感想文では各話のエピソードについてざっくりとした感想を語る形式にしました。そのため少々ネタバレが多くなってしまいましたが…。
んで、ここまで第一幕・第二幕と観てきて、まあ気になる点が無いわけではないですが、いわゆる「減点方式だと100点出せないけど、加点方式なら人によっては100点を大幅に超える」タイプのアニメかなと感じつつあります。あとは第三幕でどういう締め方をするかですね。終わり良ければだいたいよし。
しかしやっぱり1クールじゃ足らんわ。分割4クールくらいやってほしい。あとデレU149の2期とか、「ぷちます」「しんげき」「理由あってMini」的なゆるいアニメのミリオン版とか、欲しいものはありすぎるということはない。そういやシャニマスのアニメももう少ししたら先行上映か。もう一年中交代でアイマスの各ブランドのアニメやってくださいなんでもしまむら。
どっとはらい。
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